食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03410260110 |
タイトル | カナダ保健省(Health Canada)、甘味料錠剤への架橋カルボキシメチルセルロースの使用許可に関する規則を改定 |
資料日付 | 2011年7月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省(Health Canada)は7月27日、卓上甘味料錠剤への架橋カルボキシメチルセルロースの使用許可に関する規則の改定について公表した。 カナダ保健省は、当該物質の使用許可申請の提出を受けて評価を行った。 当該物質は、錠剤が飲料中で溶ける時間を短縮するための錠剤崩壊材として使用が意図されている。当該物質は、カルボキシメチルセルロースを熱と酸で処理したもので、カナダでは食品添加物として認可されていない。関連する食品添加物であるカルボキシメチルセルロースは多くの食品において異なる使用量で認可されているが、架橋カルボキシメチルセルロースは新規食品添加物と考えられる。 当該物質の食事経由での暴露量を、当該物質を2%含む100%スクラロース甘味料パウダーの消費データから推測した。申請者は、甘味料錠剤からの当該物質の摂取量の90パーセンタイル値は、子供、成人男性、成人女性それぞれで、0.2、0.42及び0.61mg/kg体重/日と推定した。親化合物であるカルボキシメチルセルロースは体内に吸収されにくい。当該物質は、水に不溶と考えられておりその親化合物よりもさらに吸収されにくいため、全身毒性を引き起こす可能性はより低くなると考えられる。 FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による評価の結果、当該物質は一日摂取許容量(ADI)を特に定められなかった。これは、通常、極めて毒性が低く、食事経由での暴露量が健康に悪影響を及ぼさない物質に適用される。 上記のデータから、当該物質の摂取量の90パーセンタイル値は0.2~0.61mg/kg体重/日と考えられ、この値はラットの実験から導き出された無毒性量(NOAEL)3 ,992mg/kg体重/日よりも数桁小さくなっている。また、暴露マージンも十分大きいと考えられる。 評価の結果、カナダ保健省は、当該物質については適正製造規範(GMP)を使用上限とし、スクラロース甘味料用途に限定せず、食品添加物として卓上甘味料錠剤に使用することを許可し、食品と医薬品に関する法律の該当部分を改定するよう提案した。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
情報源(報道) | カナダ保健省(Health Canada) |
URL | http://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/alt_formats/pdf/consult/food-additives/carboxymethyl-cellulose/consult-carboxymethyl-cellulose-eng.pdf |