食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03410010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、めん羊及びシカの肝臓における高濃度のダイオキシン類及びダイオキシン様PCB類の存在に関連した公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2011年7月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月19日、めん羊及びシカの肝臓における高濃度のダイオキシン類及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(PCB)類の存在に関連した公衆衛生に対するリスクに関する科学的意見書(2011年7月5日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAは、めん羊及びシカの肝臓における高濃度のダイオキシン類及びダイオキシン様PCB類の存在に関連した公衆衛生に対するリスクについて科学的意見を出すよう欧州委員会(EC)から求められた。当該意見においては、これら高濃度検出の考えられる理由についても検討することが望ましい。さらにEFSAは、肝臓中のダイオキシン及びPCBの濃度を脂肪ベースよりも湿重量ベースで表わした方が望ましいかどうか諮問された。
2. 「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、欧州8ヶ国から提出されためん羊の肝臓332検体、めん羊の食肉175検体、シカの肝臓9検体からのダイオキシン及びPCBの検出結果を評価し、めん羊の肝臓を喫食することによる成人(喫食者のみ)及び小児の暴露量を推定した。
3. めん羊の肝臓を定期的に喫食すると、成人のダイオキシン類及びダイオキシン様PCB類に対するバックグラウンド暴露量の中央値を約20%増加させることになる。個々の機会に、めん羊の肝臓を喫食することにより、ダイオキシン類及びダイオキシン様PCB類の摂取量が耐容週間摂取量(TWI)を超える可能性がある。
4. めん羊の肝臓の頻繁な喫食(特に妊娠可能年齢の女性や小児による喫食)は、潜在的な健康上の懸念である可能性があるとCONTAMパネルは結論づけた。めん羊の肝臓を喫食することによる非ダイオキシン様PCB類(NDL-PCBs)の追加摂取量は、食事経由の総摂取量に実質的には追加されない。めん羊の肝臓の脂肪含有量の範囲は、規則(EC) No 1881/2006で規制される多数の他の食品類よりかなり狭い。したがって、CONTAMパネルは、肝臓のみにおける検出値及び基準値の表示の基準を脂肪重量ベースから湿重量ベースに変更する必要性を認めない。めん羊の生体内にあるCYP1A酵素類(訳注:シトクロムP450 1Aサブファミリー酵素類)の活性が牛の生体内のものより低いことが、牛より高い濃度のダイオキシン及びダイオキシン様PCBがめん羊の肝臓に存在することの考えられる理由として特定された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2297.pdf