食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03401020334 |
タイトル | アイルランド食品安全庁(FSAI)、有害細菌について更なる管理を呼びかけ |
資料日付 | 2011年7月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | アイルランド食品安全庁(FSAI)は7月15日、有害細菌についてさらに管理する呼びかけとして、鶏のカンピロバクター感染を低減するための実践的な勧告の概要を説明する科学報告書を発表した。 この報告書は、カンピロバクターがアイルランドにおける食中毒の原因菌の第一位であることを指摘している。「食鳥生産と処理加工におけるカンピロバクター実践管理プログラムに対する勧告」は、これらの有害細菌に関連する消費者の健康保護のために、問題に取り組む新たな対策の範囲を設定している。 FSAIの科学委員会が作成した報告書は、養鶏業者、食鳥加工場や小売業者が鶏肉の有害なカンピロバクターによる汚染を抑制するために実践すべき一連の対策を勧告している。 「アイルランドにおいてカンピロバクター属菌はサルモネラ属菌より4倍も病気を引き起こしている。」とFSAIのCEOのAlan Reilly教授は述べている。2009年に、1 ,808人のカンピロバクター感染症の届出があり、2010年の暫定患者数は1 ,666人となっている。更に教授は「我々は、病気の未届出数が相当あり、実際の患者数はかなり多いと考えている。アイルランドの1歳から4歳までの小児の罹患率が最も高いことが特に懸念される。2009年にはこれらの年齢層の罹患率が10万人当り165人であった。これらの細菌感染リスクを抑制するために全ての関係者が対策をとる必要がある。」と述べた。 カンピロバクター感染症は下痢や腹痛、発熱を伴った急性胃腸炎を引き起こし、低年齢の子供や高齢者及び持病のある人など抵抗力の低い人々を重症に、更には生命の危険に曝すこともある。肉や鶏肉から検出されるほかの細菌同様に、カンピロバクターによる危害は、完全に加熱調理する又は生肉と非加熱喫食用食品との交差汚染を避けることで排除できる。 FSAI科学委員会の報告書は、鶏肉の取扱いと調理の不備及び加熱不十分な鶏肉の摂取がヒトのカンピロバクター感染症の約30%を占めるという欧州連合の知見を考慮している。科学報告書は、食用家きん業界が本報告書に記載の推奨管理対策に基づいて、自主的な実施基準を開発し、実施するよう勧告する。更に本報告書は以下のように勧告している。 ・養鶏場の衛生向上及び潜在的汚染源へのアクセスの制限。 ・追加管理が必要な場合に養鶏場及び食鳥処理場に警報を発し、 及び業者が自主管理対策の有効性を評価できるような養鶏業者や食鳥処理業者の自主モニタリング・プログラム。 ・生の鶏肉の包装は防水性・密閉性の高い包装であること。 ・消費者が購入時に見えるように、安全な取扱法と調理法をラベルや販売店内に明示すること。 ・丸鶏のラベルは、丸鶏が調理の下ごしらえがされている状態の食品であり、安全な取扱いの理由から肉を洗わないこと、肉を洗うと台所周囲に汚染が拡散することを消費者に知らせる内容であること。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.15/2011(2011.07.27)P22~24 http://www.nihs.go.jp/hse/food- info/foodinfonews/index.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | アイルランド |
情報源(公的機関) | アイルランド食品安全庁 |
情報源(報道) | アイルランド食品安全庁 |
URL | http://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/Campylobacter15072011.html |