食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03330660104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、ヨウ素131に関するQ&Aをウェブ掲載
資料日付 2011年4月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)はヨウ素131(I-131)に関するQ&Aをウェブ掲載している。概要は以下のとおり。
半減期:8.06日
崩壊形態:ベータ粒子とガンマ線放射
化学的性質:固体から直接気体に昇華する。水やアルコールに容易に溶ける。他の元素と結合しやすく、環境中に放出されると純粋形態を維持することはない。
Q1. 用途は?
A1. 甲状腺がんの診断・治療
Q2. 発生源は?
A2. 医療・工業用途向けで核分裂により製造される。原子炉や核兵器試験時の核分裂副生成物でもある。
Q3. 形態は?
A3. 医療ではカプセル又は液状のものを服用する。核分裂の結果濃い紫色のガスとして生成され、人体に吸入又は経皮吸収される。核兵器や原子炉事故による降下物は粒子状になることがあり、食品や水を通じて体内に入る。
Q4. 見た目は?
A4. 純粋なI-131は非金属の紫がかった黒い結晶体。ただし他の元素と容易に結合するので、通常化合物として存在する。医療目的で服用する場合は、細かい顆粒状のI-131ヨウ化ナトリウムがカプセルに入っている。甲状腺病の診断・治療に用いる液体I-131ヨウ化ナトリウムは透明な液体。
Q5. 人体への害は?
A5. 大量の外部被ばくで目や皮膚に火傷を生じる。内部被ばくは甲状腺に影響を与える。甲状腺はヨウ素を用いて甲状腺ホルモンを産生するが、放射性ヨウ素と安定(非放射性)ヨウ素の違いを識別できない。I-131が大気中に放出された場合、空気や食品・水を介して体内に入る。また汚染された牧草を酪畜が採食すると乳が汚染され、その乳製品を摂取した人が内部被ばくする。体内に入ると甲状腺に吸収されて、甲状腺が被ばくし、がんなどの甲状腺疾患リスクが高まる。
 I-131の詳細な情報は米国環境有害物質・特定疾病対策庁(ATSDR)及び環境保護庁(EPA)の次のURLを参照のこと。
http://www.atsdr.cdc.gov/toxpro2.html
http://www.epa.gov/rpdweb00/radionuclides/iodine.html
 またI-131の内部汚染対策についてはCDCの次のファクトシートを参照のこと。
http://emergency.cdc.gov/radiation/ki.asp
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL http://emergency.cdc.gov/radiation/isotopes/iodine.asp