食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03321220164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、食物アレルギーリスク要因について報告書を発表 |
資料日付 | 2011年3月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生・環境研究所(RIVM)は3月11日、食物アレルギーリスク要因について報告書を発表した。 現在、食物アレルギーリスクを増加させる外部要因についての知見は不十分と思われる。従って、食物アレルギー罹患率の低減を目的とする勧告の作成はなされていない。オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が実施した文献調査から得られた結論である。食物アレルギー罹患率が増加していることを示す指標がある。この食物アレルギーの増加は遺伝的変化によっては説明できず、食事や生活様式の変化など外部要因への暴露が変わることで説明することができるかもしれない。食物アレルギーの拡大に影響を及ぼすと考えられる外部要因についての知見を得ることは、食物アレルギーリスク低減に向けた勧告を作成する上で重要である。 食物アレルギー罹患率は、子供で2%~6%、成人で2%~3%である。食物アレルギーは生活の質に悪影響を及ぼしている。誤って食物アレルゲンを含んだ食品を摂取すると生命を脅かす症状を引起こす可能性さえある。 この文献調査で、RIVMは食物アレルギーの拡大に及ぼす微生物、環境毒性、食事及び生活様式の影響を詳細に調査した。そもそも、研究件数が少ないことや研究結果が相反するものがあったりすることから、食物アレルギーの殆どの外部要因の影響は判定できなかった。魚油のサプリメントを妊娠中に摂取すると卵アレルギーのリスクを低減するということについての根拠は限られており、今後大規模な臨床試験で確認することが必要である。また、乳幼児食への食物アレルゲンを入れることが遅れれば、それはリスク要因であるという報告に関して、現在この仮定を検証するために多くの臨床試験が実施されている。 報告書の目次は以下のとおり。 要約 1 序 2 方法 2.1 文献調査 2.2 含有基準 2.3 文献の品質 3 微生物暴露 3.1 弱齢期発症(infections) 3.2 弱齢期におけるペット(愛玩動物)への暴露 3.3 集団保育参加 3.4 出産方法 4 食事要因 4.1 母乳 4.2 アレルギー乳児用調製乳 4.3 固形食物導入期 4.4 母子食物アレルゲン回避 4.5 プリバイオティックとプロバイオティック 4.6 魚油サプリメント 4.7 ビタミン 4.8 有機食品 5 生活様式要因 5.1アントロポゾフィック(anthroposophic)・ライフスタイル 5.2 タバコの煙への暴露 5.3 他の生活様式と環境要素 6 結論と勧告 参考文献 付属書 1: 微生物暴露 付属書 2: 食事要因 付属書 3: 生活様式及び環境要素 報告書(72ページ)は下記URLで入手可能: http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/340007001.pdf 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.6/2011(2011.03.23)p14 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/340007001.html |