食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03321100470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2009年のEUにおける人獣共通感染症と集団食中毒に関する年間報告書を公表
資料日付 2011年3月23日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月23日、ECDCはEFSAと共同で2009年のEUにおける人獣共通感染症と集団食中毒に関する年間報告書を公表した。概要は以下のとおり。
  同報告書には、Q熱、ブルセラ症、狂犬病、トリヒナ症、エキノコックス症を含む14の人獣共通感染症が掲載されている。
 2009年、サルモネラ症は17%減少し、5年連続の減少となった。欧州委員会が特に卵と鶏肉によるサルモネラ属菌まん延の削減を目標にしていることが、感染者数削減の主たる要因であるとみられる。しかし、サルモネラ属菌は以前最も頻発する集団食中毒の原因であり、鶏肉、七面鳥肉、豚肉に最も多く見つかっている。
 報告書ではまた、カンピロバクター症もヒトに最も多く報告された人獣共通感染症であり、2009年は198
,252症例と、2008年の190
,566例に比べてわずかに増加していると記述している。食品では、生の鶏肉で、生体動物では家きん、豚、牛から多く見つかっている。
 リステリア症は、2009年では2008年より19%増加した1
,645例が報告された。リステリアの致死率は高く、特に高齢者などの感受性集団に感染する。2009年の欧州では約270人がリステリア症で死亡し、死亡率は17%と推測される。食品では、リステリアは燻製の魚、加熱処理された肉製品、チーズなどの多くの非加熱喫食用食品から見つかっている。
 ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)は、2009年には前年よりわずかに増加の3
,573症例が報告された。動物や食品では牛及び牛肉から最も多く報告されている。豚や豚肉に多くみられる細菌エルシニア・エンテロコリティカの感染者は、2009年には7
,595例に減っている。
 2009年の集団食中毒は5
,550件発生し、患者48
,964人、死亡者46人であった。原因は多い順にサルモネラ属菌(集団発生総数の31%)、ウイルス(19%)、細菌毒(10%)である。一番多い原因食品は、卵と卵製品、食堂の食事、豚肉製品であった。
 同報告書(全378ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2090.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.7/2011(2011.04.06)P13~15 http://www.nihs.go.jp/hse/food-
info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/Lists/News/ECDC_DispForm.aspx?List=32e43ee8%2De230%2D4424%2Da783%2D85742124029a&ID=419&RootFolder=%2Fen%2Fpress%2Fnews%2FLists%2FNews