食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03320690149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中の化学物質に関する「よくある質問」を公表 (2/2) |
資料日付 | 2011年3月14日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月14日、食品中の化学物質に関する報道関係者や一般読者向けの新しい「よくある質問」(FAQ)を公表した。このFAQは、いくつかの重要な領域すなわち食品添加物、香料、食品接触材料、農薬、環境汚染物質におけるEFSAの役割及びリスク評価作業について説明している。質問は計19問あり、その一例は以下のとおり。 2. 食品中の化学物質の安全性の評価においてEFSAはどんな役割を果たすのか? (1) EU域内には、食品中の化学物質に関連すると考えられるリスクから消費者を守るためのしっかりした規制制度がある。 (2) EFSAには、この制度で果たす重要な役割がある。EFSAは、リスク管理機関(EUの機関や加盟国)が適当な規制の枠組みを定め、また、消費者を保護するための決定を下すのを支援するために、リスク評価機関として独立した科学的助言を提示する。こうしたことは、食品又は飼料の安全性に関する欧州法令の採択や改正、或いは、農薬や食品添加物のような規制物質の認可の可否(どの食品又は作物に対し、どんな濃度で認可するか)の決定を伴う可能性がある。 (3) EFSAの多数の科学パネル(欧州全域からの専門家で構成)及びいくつかのEFSAユニットが、食品中の化学物質のリスク評価に関与している。これらのパネルやユニットがリスク評価作業(リスク管理機関の要請や自らの判断による科学的意見の表明など)を担当する。 1) ANSパネル(食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル)は、香料及び酵素を除く食品添加物、栄養源及び食品に意図的に添加するその他の物質の使用の安全性に関する問題を扱う。 2) CEFパネル(食品と接触する物質、酵素、香料及び加工助剤に関する科学パネル)は、食品に接触する材料、酵素、香料及び加工助剤の使用の安全性に関する問題、並びに、製法の安全性に関する問題も扱う。 3) FEEDAPパネル(飼料添加物に関する科学パネル)は、動物用飼料に使用される添加物、製剤又は物質を扱う。 4) PPRパネル(植物衛生、農薬及び残留に関する科学パネル)は、植物防疫製剤(一般的には農薬として知られている)及びそれらの残留物を扱う。 5) PRAPeR(農薬リスク評価ピアレビュー)ユニットは、植物防疫製剤に使用される有効成分のEUのピアレビューを担当し、これらの植物防疫製剤のための残留基準値(MRL)の設定に関連した作業を扱う。 6) CONTAMパネル(フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル)は、他の科学パネルによって扱われていない、フードチェーンにおける汚染物質、望ましくない物質及び未認可物質の残留物に関する科学的助言を提示する。 3. EFSAはどのように食品中の化学物質の安全性を評価するのか? (1) EFSAの助言は、リスク管理機関の意思決定や政策に対して情報を与えるのに役立つ。だから、EFSAは、その作業の多くを欧州委員会(EC)、欧州議会及びEU加盟国からの諮問に応じて行い、並びに、自らの科学的活動も開始する。 (2) EFSAの主な仕事は、食品中の化学物質によってもたらされる潜在的なリスクを含めて、フードチェーンに関連した考えられるハザード(危害要因)に関する科学的なリスク評価を行うことである。評価段階はリスク評価の主要な部分である。評価段階は、特定の問題について意見を出すよう課された科学的専門家らによって行われる。専門家らの作業は、実験動物についての試験成績や、可能な場合にはヒトにおける所見等の関連するデータの精査を伴う。規制物質について、専門家らは、製造業者(食品又は飼料製造者など)から提出された申請書類を精査する。こうした申請書類は、EFSAの各科学パネルに従ったリスク評価方法を概説したEFSAの手引書で定められたデータ要件に従って準備する必要がある。製造業者の申請を検討する際、専門家らは、どんなリスクがあるか、もしあれば、どの程度の量でその物質がヒトの健康、動物衛生、及び、然るべき場合には環境に対してリスクをもたらす可能性があるかを特定するために、利用可能なすべての知見及びデータを評価する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/faqs/faqchemicalsinfood.htm |