食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03320140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価23改訂2:アニソール誘導体類を含む脂肪族、脂環式及び芳香族エーテル類に関する科学的意見書を公表 (1/2)
資料日付 2011年2月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月25日、香料グループ評価23改訂2 (FGE.23Rev2):アニソール誘導体類を含む脂肪族、脂環式及び芳香族エーテル類に関する科学的意見書(2010年9月29日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 評価対象の19物質はアニソール誘導体類を含む脂肪族、脂環式及び芳香族エーテル類で、EU化学物質グループ(訳注:規則1565/2000の付属書Iにリスト記載)の15、16、22、26及び30に属する。当該評価対象物質のうち4物質は脂肪族エーテル類、1物質は脂環式エーテル、3物質はエーテル側鎖を有する脂肪族炭化水素、2物質はベンゼン構造を含むエーテル類、8物質はフェノールエーテル類、並びに、1物質はナフトールエーテルである。当該香料物質のうち2物質は構造クラスIに、7物質は構造クラスIIに、10物質は構造クラスIIIに分類される。本グループの当該香料物質のうち10物質は、広範な食品品目に自然に存在することが報告されている。
2.
(1) 標準的MSDI法(訳注:香料の年間生産量から摂取量を推定する手法)によると、当該19香料物質の欧州における推定摂取量は0.011μg/人/日~49μg/人/日の範囲であり、構造クラスI、II、IIIの許容摂取値(それぞれ1
,800μg/人/日、540μg/人/日、90μg/人/日)を下回る。
(2) 欧州で報告された年間生産量に基づくと(MSDI法)、構造クラスIに属する2評価対象物質、構造クラスIIに属する7評価対象物質、構造クラスIIIに属する10評価対象物質の各複合摂取量は、約1.2μg/人/日、約52μg/人/日及び約26μg/人/日になる。これらの値は、構造クラスI、II及びIIIの各許容摂取値を下回る。構造クラスI、II及びIIIの評価対象物質及びそれらの安全性確認物質の推定総複合摂取量は、それぞれ2
,800μg/人/日、1
,300μg/人/日及び130μg/人/日である。
(3) 2
,800μg/人/日の複合摂取量は、構造クラスIの許容摂取値(1
,800μg/人/日)を超える。当該安全性確認物質は、WHO/FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の第51回会合で評価され、その複合摂取量は構造クラスIの許容摂取値を超えるが、当該物質は効率的に代謝され、代謝経路を飽和させないことが留意された。科学パネル(CEFパネル)はこの見解と同意見であり、構造クラスIの評価対象物質の複合摂取量の約1.2μg/人/日は、安全性確認物質の複合摂取量の2
,800μg/人/日と比較して無視できるものであると結論づけた。
(4) 同様に、構造クラスIIの7評価対象物質及びそれらの安全性を確認する10物質の総複合摂取量は約1
,300μg/人/日で、構造クラスIIの許容摂取値(540μg/人/日)を超える。当該安全性確認物質は、JECFAの第61回会合で評価され、その複合摂取量は構造クラスIIの許容摂取値を超えるが、当該物質は効率的に代謝され、代謝経路を飽和させないことが留意された。CEFパネルはこの見解と同意見であり、構造クラスIIの評価対象物質の複合摂取量の約52μg/人/日は、安全性確認物質の複合摂取量の1
,250μg/人/日と比較して無視できるものであると結論づけた。
(5) 構造クラスIIIの評価対象物質及びそれらの安全性確認物質の総複合摂取量は約130μg/人/日で、構造クラスIIIの許容摂取値(90μg/人/日)を超える。当該安全性確認物質は、JECFAの第59回及び61回会合で評価され、その複合摂取量は当該構造クラスの許容摂取値を超えるが、当該物質は効率的に代謝され、代謝経路を飽和させないことが留意された。CEFパネルはこの見解と同意見であり、構造クラスIIIの評価対象物質の複合摂取量の約26μg/人/日は、安全性確認物質の複合摂取量の100μg/人/日と比較して微小であると結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1848.pdf