食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03310900450 |
タイトル | Eurosurveillance:EU各国の疫学報告から食品及び水媒介疾病関連記事 |
資料日付 | 2011年2月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance 2月24日号(Volume 16 , Issue 8 , 24 February 2011)に掲載された「各国からの疫学報告」から食品媒介及び水媒介疾病関連記事7報は以下のとおり。 1. 2010年におけるクリプトスポリジウム感染者数の急増(スウェーデン) http://www.smittskyddsinstitutet.se/publikationer/smis-nyhetsbrev/epi-aktuellt/epi-aktuellt-2011/epi-aktuellt-vol-10-nr-4-27-januari-2011-/#p18830 過去毎年100~160人程度の感染報告が、2010年には393人あった。食品由来感染の原因食品はハーブ、野菜、サラダとみられる。飲料水由来感染は取水口付近での汚水の流入、飲料水の消毒不良が原因とみられる。 2. 2007-2009年の食品媒介及び水媒介疾病のサーベイランスネットワーク報告(イタリア) http://www.iss.it/binary/publ/cont/ONLINE_LINKABILE.pdf 当該期間に報告されたサルモネラ属菌、カンピロバクター、ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)について記載。サルモネラ属菌は11 ,714株、カンピロバクターは1 ,802株が分離され、サルモネラ属菌では、S.Enteritidis , S ,Typhimurium , S.4 ,5 ,12:i:-の検出頻度が高かった。腸管出血性大腸菌O157によるHUS(溶血性尿毒症症候群)症例が増加していた。環境由来のサルモネラ属菌では、S.Typhimurium , S.Venezianaが最も多く見られた。 3. 2009年のオランダにおける志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の徹底調査 http://www.rivm.nl/cib/publicaties/bulletin/jaargang_22/bull_2201/intensieve-surveillance-stec.jsp 2009年に志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157感染者は38人、非0157 STEC感染者は51人報告された。非0157ではO26 ,O91 ,O113が多く検出された。O157感染者の40%は入院、2%がHUSを発症したが、非O157感染者の入院は10%、HUS発症者はなかった。非O157感染者は、O157感染者や対照群に比べて、生か未加熱の肉及び動物や堆肥に接触した回数が有意に多かった。オランダでは、非O157感染者はO157感染者の3.6倍いると推定されている。 4. A型肝炎の集団感染(デンマーク) http://www.ssi.dk/Aktuelt/Nyhedsbreve/EPI-NYT/2011/Uge%205%20-%202011.aspx 2010年8月から2011年1月までにA型肝炎ウイルス(HAV)感染の報告が9例あった。感染者が4人の幼稚園児とその親兄弟であること、第一感染者である幼児がトルコで感染したこと、他の感染者に渡航歴や明らかな感染源がないことから、第一感染者から感染が広まったとみられている。 5. Koge病院での厨房職員に発生したラズベリーによるノロウイルス集団感染(デンマーク) http://www.ssi.dk/Aktuelt/Nyhedsbreve/EPI-NYT/2011/Uge%205%20-%202011.aspx 2011年1月病院職員97人が嘔吐と下痢を発症した。患者の食事歴よりオレンジと生のラズベリーが入った赤キャベツサラダが特定された。糞便検体及び開封されたラズべリーの包装からノロウイルス ゲノグループIが検出された。この冷凍ラズベリーはセルビアからの輸入品であった。 6. イングランド及びウェールズにおける全国的な腸管出血性大腸菌O157感染症の増加(英国) http://www.hpa.org.uk/hpr/archives/2011/hpr0611.pdf 2010年12月1日以降、イングランド全域とウェールズにおいて、ベロ毒素(VT)1型+2型発現遺伝子を持つベロ細胞毒素産生性大腸菌(VTEC)O157 ファージ型(PT)8による患者50例が報告された。過去3年間の同時期の平均患者数は22例である。スコットランドでも同時期にVTEC O157 PT8感染者数の増加が報告されている。集団感染の原因調査が現在行われている。 7. 2007-2009年のフランスにおけるヒトボツリヌス症 http://www.invs.sante.fr/beh/2011/06/beh_06_2011.pdf 当該期間に22件のボツリヌス症集団発生(患者45例)と疑い事例2件(患者2例)が報告された。毒素型はB型が31例、A型が8例、E型が3例で、食餌性ボツリヌス症が40例、乳児性が4例、創傷性が1例であった。原因食品として、ハム、イノシシ肉製品、自家製かぼちゃジャム、エンチラーダスが特定された。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | Eurosurveillance |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19802 |