食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03310390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分テルブチラジンのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2011年1月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月10日、農薬有効成分テルブチラジン(Terbuthylazine)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年12月20日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1.テルブチラジンは、再評価プログラムの第3段階パートBにある84種類の有効成分の1つである。理事会指令91/414/EECの付属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)からのテルブチラジン(MT)の除外、並びに、当該成分を含有する植物防疫製剤の認可取消に関する委員会決定2009/241/ECの後、申請者が当該リストへの収載を求めて再申請を行った。
2.再提出された書類には、報告担当加盟国(RMS)の英国が作成した評価報告書素案(DAR)で特定された諸問題に対処する追加データが含まれた。欧州委員会(EC)は、提出された追加データをRMSが評価した追加報告書、寄せられた意見及びDARを基に、哺乳動物毒性、環境運命・挙動及び生態毒性に焦点を絞ったピアレビューを行い、EFSAに対し、テルブチラジンに関する結論を出すように求めた。
3.本報告書の結論は、申請者が求めたとうもろこし及び食用ソルガムに対する除草剤としてのテルブチラジンの代表的用途の評価に基づいて出された。とうもろこし及び輪作作物の代謝試験に基づき、植物の規制対象の残留物はテルブチラジンと定義され、リスク評価のための残留物はテルブチラジン並びに代謝物MT1(訳注:デスエチル-テルブチラジン)及びMT14(訳注:デスエチル-ヒドロキシ-テルブチラジン)の総量と定義された。
4.イヌ1年間試験及びラット2年間試験の無毒性量(NOAEL)を根拠として安全係数100を適用した一日摂取許容量(ADI)は、0.004mg/kg体重/日である。ラットを用いた発生毒性試験における母体毒性の無毒性量(NOAEL)を根拠として安全係数100を適用した急性参照用量(ARfD)は、0.008mg/kg体重である。
5.最悪のケースとして、消費者リスク評価をとうもろこし、食用ソルガム、輪作作物である油糧作物及び根菜類における総残留量(MT+MT1+MT14)を考慮し実施した。国際推定一日摂取量(IEDI)は、ADIの10%、国際推定短期摂取量(IESTI)はARfDの63%であった。
6.これらの結果から、とうもろこし:0.02mg/kg(定量限界)、食用ソルガム(とうもろこしから外挿):0.02mg/kg(定量限界)の残留基準値が提案された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1969.pdf