食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03310090149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、人工甘味料の安全性に関する研究2例の科学的評価について声明を公表 |
資料日付 | 2011年2月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2月28日、人工甘味料の安全性に関する研究2例の科学的評価について声明(2011年2月25日付け)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAは、研究2例すなわちマウスを用いた発がん性試験(Soffrittiら、2010)及び人工甘味料を添加されたソフトドリンクの摂取と早産の関連性に関する前向きコホート調査(Halldorssonら、2010)についての科学的助言を提示し、また、EU域内で認可されたアスパルテームやその他の人工甘味料の従前の評価を見直す必要性について結論を出すよう求められた。 2. Soffrittiら(2010)による試験は、人工甘味料のアスパルテームに経胎盤暴露したマウスを用いた長期発がん性試験である。著者らは、かれらの試験成績を根拠として、アスパルテームは雄のスイスマウスの肝臓及び肺にがんを誘発すると結論づけた。EFSAは、この発がん性試験を評価し、当該論文における利用可能な知見に基づいて、(1)当該試験の有効性及びその統計学的手法を評価することはできない、(2)その成績を解釈することはできない、と結論づけた。さらに、非遺伝毒性化合物によって誘発された場合のスイスマウスに観察された腫瘍の種類のヒト健康リスク評価における一般的に認識されている関連性の欠如の観点から、Soffrittiら(2010)によって示された結果は、アスパルテームに関するEFSAによる従前の評価を再検討する十分な根拠を提示していないとEFSAは結論づけた。 3. Halldorssonら(2010)は、妊婦59 ,334人のコホートにおける早産について調査した。著者らは、かれらの調査結果が人工甘味料を添加されたソフトドリンクの摂取と当該コホートにおける早産の関連性を示すと結論づけた。EFSAはこの調査を評価し、(1)人工甘味料を添加されたソフトドリンクの摂取と早産の因果関係を裏付ける利用可能な科学的根拠はない、(2)関連性を退ける又は確認するために追加調査が必要である、と結論づけた。 4. 全体的に見て、Soffrittiら(2010)及びHalldorssonら(2010)の論文からの利用可能な知見は、EU域内で認可されたアスパルテームやその他の食品添加物の甘味料に対する従前の評価を再検討する理由を示していないとEFSAは結論づけた。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.5/2011(2011.3.09)(化学物質)p5-6 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2011/foodinfo201105c.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2089.pdf |