食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03301110149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、リスク評価にベンチマーク用量手法を用いるためにEFSAの科学パネル及びユニットがBMDS及びPROASTソフトウェアを使用することに関する技術的報告書を公表
資料日付 2011年2月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月14日、リスク評価にベンチマーク用量(BMD)手法を用いるためにEFSAの科学パネル及びユニットがBMDS及びPROASTソフトウェアを使用することに関する技術的報告書(2010年3月17日付け、190ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAの科学委員会(SC)は2009年5月、リスク評価におけるBMD手法の使用に関する手引書を採択した。科学委員会は、参照点(Reference Point)の算定においてBMD手法は無毒性量(NOAEL)を用いる手法よりも科学的に高度な方法であると結論づけ、EFSAの科学パネル及びユニットが食品中の化学物質のリスク評価にBMD手法を採りいれることを勧告した。科学委員会は、また、パネルの専門家及びEFSAの職員が専門知識を身につけ、EFSAのリスク評価へのBMD手法の導入を促進するために、講習会の開催を提案した。
2. EFSAは2010年12月1日及び2日の両日、パルマで2種類のBMDソフトウェア(米国環境保護庁(EPA)によって配布されたBMDS及びオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)から入手可能なPROAST)を用いて、動物試験のquantal (訳注:結果が二者択一の)データ及び連続データからBMDを算定する訓練をEFSAの科学パネルの専門家及びEFSAの職員に行うために、研究集会を開催した。当該研究集会の参加者らは、参照点の算定において、NOAELを用いる手法よりもBMD手法が科学的に高度な方法であるとするSCのBMDに関する意見書の結論を支持した。参加者らは、EFSAの科学パネル及びユニットがリスク評価にBMD手法を採りいれるべきというSCの勧告に賛成した。(1)特定のBMD分析を行うことによって、この訓練では対処されていない問題点が発生する可能性があり、また、(2) BMD手法については多くの面で国際的な議論が継続中で、まだ開発途中にあるため、EFSA職員による支援の必要性が強調された。
3. BMD手法は、たとえば経済協力開発機構(OECD)による化学物質検査の指針に従ったデザインを用いた動物実験のデータに用いることができる。通常の実験デザインの修正、すなわち1用量群の動物数を減らしつつ用量群の数を増やすことによって、得られる参照点の正確度をさらに向上させる可能性について当該研究集会で討議された。BMD手法に従ってデザイン及び分析された試験のEFSAによるリスク評価の直接的な関連性が認められた。疫学的データを用いたBMD手法の使い方に関する手引きがさらに必要であることが示された。
4. 本技術的報告書は、当該研究集会における発表内容及び討議内容をまとめ、使用されたすべての資料を付録として提示する。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報

 No.4/2011(2011.2.23)(化学物質)p6
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/113e.pdf