食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03300360149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ジカンバのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2011年1月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月14日、農薬有効成分ジカンバ(Dicamba)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年12月17日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. ジカンバは、再評価プログラムの第3段階パートBにある84種類の有効成分の1つである。ジカンバは2009年1月1日、理事会指令91/414/EECの附属書I (訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)に収載された。規則に従って、EFSAは欧州委員会(EC)によって提出された精査報告書素案(draft review report)についての意見を2010年12月31日までに出すことが求められている。
2. 本報告書の結論は、申請者が求めたとうもろこし及び牧草に用いる除草剤としてのジカンバの代表的用途の評価に基づいて出された。
3. 物理化学的物性のセクションにおいて懸念の重要な領域は特定されない。植物及び動物製品並びに大気中の分析方法においてデータギャップが特定される。哺乳類毒性のセクションでは、懸念の重要な領域もデータギャップも特定されない。
4. 穀類及び豆類・油糧種子類の作物グループで行った植物代謝試験に基づき、植物の規制対象の残留物はジカンバ及びその塩類(遊離型及び抱合体)の総量をジカンバに換算したものと定義され、植物のリスク評価のための残留物はジカンバ及び5-水酸化ジカンバ(遊離型及び抱合体)と定義された。反すう動物については、規制対象及びリスク評価のための残留物定義は親化合物(遊離型及び抱合体)のみと設定された。残留物のセクションにおいて消費者への懸念は特定されなかった。
5. ラットを用いた二世代試験で見出された35mg/kg体重/日の児動物に対する毒性の無毒性量(NOAEL)を根拠として、安全係数100を適用した一日摂取許容量(ADI)は0.3mg/kg体重/日である。ウサギを用いた催奇形性試験における母体毒性のNOAEL 30mg/kg体重/日を根拠として、安全係数100を適用した急性参照用量(ARfD)は0.3mg/kg体重である。
6. 植物製品では、とうもろこし:0.01mg/kg(定量限界)、反すう動物製品では筋肉:0.02mg/kg、肝臓:0.1mg/kg、腎臓:0.3mg/kg、脂肪:0.05mg/kg、乳:0.05mg/kgの残留基準値案が提案された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1965.pdf