食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03290040475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、水道原水のベンゼン水質基準値超過の状況に関する健康リスク評価について意見書を提出 |
資料日付 | 2011年1月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、水道原水のベンゼンの水質基準値超過の状況に関する健康リスク評価について保健総局(DGS)から諮問を受けて2010年12月16日付で意見書を提出した。 ベンゼンは欧州連合(EU)ではカテゴリー1のヒトに発がん性があることが分かっている物質、国際がん研究機構(IARC)ではグループ1のヒトの発がん性物質、米国環境保護庁(US EPA)ではカテゴリー1のヒトの発がん物質にそれぞれ分類されている。 フランスの公衆衛生法で定める水道原水及び水道水の水質基準値に関する2007年1月11日付省令付属書1にベンゼンの水質基準は1μg/Lと定められている。また、2010年1月21日付改正省令に定める衛生管理プログラムでは平均取水量が100m3/日を超える表流水の水源及び水道浄水場出口でベンゼンの水質検査を実施することを定めている。 現在利用できる水質検査データ131 ,792件のうちで8件の検査結果のみが基準値の1μg/Lを超える(0.06%)。グアドループの浄水場の検査値が91μg/Lとなった1件を除き、これら基準値超過は3.5μg/L以下である。 結論として: ANSESは先ず、本意見書は水の経口暴露に由来するベンゼンの健康リスク評価に関するものであり、ベンゼンを吸入したことによる経気道暴露に由来する健康リスク評価ではないことを確認する。 ANSESは水質検査ラボラトリーの多くが水道水のベンゼンの水質検査項目の水質限界値である1μg/L台のベンゼンの定量限界値を検出できる能力を持っており、また水質のベンゼン含有量分析のための定量限界値は技術的に0.5μg/Lも検出可能であることを確認した(ラボラトリーの40%)。 ANSESは、水質基準遵守のために水道原水のベンゼン濃度を減少させる手段を講ずることが適切であることを指摘する。 ANSESは、1μg/Lの水質基準に関する発がんリスク寄与度は1/1 ,000 ,000であると推定する。保健当局のために基準超過濃度と暴露期間に応じた推定リスク寄与度の関係を表にした。因みにベンゼン濃度1.5μg/Lの水道水を1年間摂取し続けると発がんリスクレベルは4.06/1 ,000 ,000、9年間では4.84/1 ,000 ,000増加し、濃度3μg/Lを1年間では5.03/1 ,000 ,000で、9年間では8.11/1 ,000 ,000増加すると推定している。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/EAUX2004sa0061.pdf |