食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03280520314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ジャーナリスト向け背景情報「食品中の化学物質の安全性」を公表 |
資料日付 | 2011年1月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、今般の卵及び肉のダイオキシン汚染問題に見られるように、食品中の化学物質に対するメディアの関心が高いことから、ジャーナリスト向け背景情報「食品中の化学物質の安全性」を公表した。項目並びに3.及び6.の内容は以下のとおり。 1. アクリルアミド 2. フラン 3. グリシドール脂肪酸エステル及び3-MCPD脂肪酸エステル 最新の分析結果により、精製食用油脂中で含有が疑われていたグリシドール脂肪酸エステルの存在が確認された。未精製のバージン食用油脂には、これらの化合物は含まれていない。これらの化合物は、脂肪から不快な臭気成分を除去する脱臭工程で特に発生する。この工程で、265℃までの温度にさらされる。現時点では、信頼性のある暴露評価は出来ない。適切な分析法の開発と検証が緊急に必要とされる。グリシドール脂肪酸エステルの毒性試験はまだなく、グリシドール脂肪酸エステルが、消化によってグリシドールへ代謝されるかどうか、あるいはどの程度代謝されるのかは不明である。グリシドールには変異原性と発がん性があり、国際がん研究機関(IARC)によって「おそらくヒトに発がん性がある」(2A)に分類されている。それゆえ適切な調査結果が得られるまで、リスク評価において暫定的にグリシドール脂肪酸エステルが100%グリシドールへ代謝されるというワーストケースを仮定すべきである。別の選択肢としては、対応する脂肪酸エステルによる長期毒性試験を実施すべきであろう。 3-MCPD脂肪酸エステルについても同様の問題がある。 3-MCPDはラットの腎臓に腫瘍を生じさせる。どのように腫瘍ができるのかは十分に解明されていない。3-MCPDはin vivoではin vitroと異なり変異原性を示さない。 4. トランス脂肪酸 5. ベンゼン 6. 食品包材から溶出する汚染物質 低分子量の物質は包装材料から食品へ移行し、ヒトが摂取する可能性がある。現在の議論の例として、ホルモン様作用物質(ビスフェノールA(BPA))、可塑剤(フタル酸エステル類)と印刷インク成分が挙げられる。特に、BPAが注目の的になっている。これは、ポリカーボネート樹脂の製造に使用されている。議論の焦点は、発達中の生物への暴露及び影響である。 欧州食品安全機関(EFSA)は2010年の評価において、新たに提示されたデータを検討した結果、BPAの現行の耐容一日摂取量(TDI)0.05 mg/kg体重/日の変更を必要としないという結論に達した。当該意見書でEFSAは、BPAの発生毒性に関するいくつかの研究の評価において、これまで関連が明確でなかったヒトの健康に関する新データが提出されていることを指摘した。これらは、免疫系への影響、中枢神経系の生化学的変化及び、BPAが乳がん感受性をどの程度高めるのかに関する研究である。EFSAの評価に基づき欧州委員会は、予防上の理由から、ポリカーボネート製ほ乳瓶の製造禁止を決定した。 7. 自然毒 (貝毒、カビ毒、アルカロイド、クマリン、ギンコール酸等) 8. 環境汚染物質及び残留物質 (重金属、多環芳香族炭化水素(PAHs)、PCB、ダイオキシン、動物用医薬品、農薬等) 9. 食品中のアレルゲン 10. 遺伝子組換え作物 11. 食品添加物 12. 食品安全及び法規制 本情報の英語版は以下のURLから入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cd/3872 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2011/A/chemische_lebensmittelsicherheit-59391.html |