食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03280350149 |
タイトル | 欧州食品安全機関、農薬有効成分フルトリアホールのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表 |
資料日付 | 2010年10月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月21日、農薬有効成分フルトリアホール(Flutriafol)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年10月14日付け)を公表した。概要は以下のとおり。 1.当該成分は、再評価プログラムの第3段階パートBにある84種類の有効成分の1つである。 理事会指令91/414/EECの附属書I (訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)からのフルトリアホールの除外、並びに、当該成分を含有する植物防疫製剤の認可取消に関する委員会決定2008/934/ECの後、申請者が当該リストへの収載を求めて再申請を行った。 2.再提出された書類には、報告担当加盟国(RMS)の英国が作成した評価報告書素案(DAR)で特定された諸問題に対処する追加データが加えられた。欧州委員会(EC)は、提出された追加データをRMSが評価した追加報告書、寄せられた意見及びDARを基に、哺乳類毒性、残留値、環境運命、挙動及び生態毒性に焦点を絞ったピアレビューを行い、EFSAに対し、フルトリアホールに関する結論を出すよう求めた。 3.本報告書の結論は、小麦に対する殺菌剤としての当該成分の代表的用途の評価に基づいて出された。 4.当該有効成分の同定情報、物理・化学的性状及び分析方法のセクションで、データギャップが特定された。哺乳類毒性のセクションにおいても、(1)原体混在物の関連性への対処、(2)植物代謝物のトリアゾールアラニン(TA)及びトリアゾール酢酸(TAA)の参照値の設定、並びに、(3)作業者が暴露する残留物中の異性体比率の特徴づけを目的としたデータギャップが特定された。 4.穀類、油糧種子/豆類及び根菜類の代謝試験に基づき、規制対象の残留物定義を親化合物のフルトリアホールのみに限定した。。主要作物及び輪作作物中に有意な比率及び濃度のトリアゾール誘導体代謝産物(TDM)の存在が認められ、リスク評価のための決定はフルトリアホール及びTDMと2つに分けて提案された。 5.輪作作物中に0.01mg/kgを超える残留物が予見される明らかな科学的根拠があるため、一般的に小麦と輪作する作物に対して0.05mg/kgという一律残留基準値が提案された。 6.代謝物TAの一日摂取許容量(ADI)は、ラット90日間試験から得た無毒性量(NOAEL) 90mg/kg体重/日を根拠として、利用可能なデータパッケージが不完全であることを織り込んだ安全係数1 ,000を適用して0.09mg/kg体重/日に設定された。 データが不完全なため、TAの急性参照用量(ARfD)に関する結論を出せなかった。代謝物TAAのADI及び ARfDは、不十分なデータのため、結論を出せなかった。ラット2年間試験を根拠として、安全係数100を適用しフルトリアホールのADIは0.01mg/kg体重/日と設定した。イヌ 90 日間試験及びイヌ1年間試験を根拠として、安全係数100を適用しフルトリアホールのARfDを0.05mg/kg体重とした。 7.長期及び急性懸念は特定されなかった。(小麦及び小麦と輪作する作物由来の暴露量は、ADIの19%、ARfDの15%) 8.残留基準値案は、小麦で0.05mg/kg、輪作作物(野菜、油糧種子/豆類、糖料植物及び穀類)で暫定的に0.05mg/kgと提案された。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1868.pdf |