食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03280330149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ビフェニルの各種作物に対する残留基準値の修正に関する理由を付した意見書を公表 |
資料日付 | 2010年10月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月11日、農薬有効成分ビフェニルの各種作物に対する残留基準値(MRL)の修正に関する理由を付した意見書(2010年10月8日付け)を公表した。 1.評価担当加盟国(EMS)のドイツがビフェニルの特定作物における一律基準MRLの0.01mg/kgを変更する申請を1件にまとめた。当該申請は、当該一律基準が一部の作物に十分ではないことを立証するモニタリングプログラムで認められた残留物の所見に基づく。ドイツは、生鮮ハーブ類、ハーブ浸出液、香辛料類及びその他の作物に対する残留基準値を上方修正するための背景情報を提示するため、残留物の当該所見の結果をまとめた評価原案を作成した。 2.ビフェニルの毒性評価はEUレベルでは行われていないが、1999年にWHOの専門家グループが算定した0.038mg/kg体重/日の暫定耐容一日摂取量(PTDI)は本リスク評価用に容認できると考えられた。ビフェニルの急性毒性が低いため、EFSAは、急性参照用量(ARfD)の設定は不要とするEMSの提案と同意見である。 3.関連する作物における残留物の性質を調べた代謝試験は利用可能ではない。このため、リスク評価は、親化合物のビフェニルだけに焦点をあてた。モニタリングデータによって、分析された生鮮ハーブの検体の70% 以上が既存基準値の0.01mg/kgを超えていることが立証された。 4.EFSAは、FAOマニュアルで推奨されている算出法を適用して、0.1mg/kgの基準値案を算定した。ハーブ抽出液では19.6%が一律基準MRLを超えていたことから、EFSAは0.05mg/kgに緩和することを提案した。 5.推計理論暴露はPTDIの1.8%で、生鮮ハーブ、ハーブ浸出液、ローズヒップ、香辛料類の食事暴露への寄与はごくわずかであった(PTDIの0.013%)。ARfDが不要と考えられたことから、急性リスク評価は行われなかった。よって、要請のあった作物のMRLを提案通りに修正することは消費者健康リスクを生じないと結論づけられた。 MRL修正案例: 生鮮ハーブ:0.1mg/kg ハーブ浸出液(乾燥花弁、乾燥葉、乾燥根):0.05mg/kg ローズヒップ:0.02mg/kg 香辛料類(種子):0.05mg/kg(定量限界)など |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1855.pdf |