食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03280220149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分プロピソクロールのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2010年9月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月17日、農薬有効成分プロピソクロール(Propisochlor)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年9月9日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. プロピソクロールは、再評価プログラム第4段階にある295種類の有効成分の1つである。理事会指令91/414/EECの付属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)からのプロピソクロールの除外、及び、当該成分を含有する植物防疫製剤の認可取消に関する委員会決定2008/941/ECの後に、申請者が当該リストへのプロピソクロールの収載を求める申請を再提出した。再提出書類には、報告担当加盟国(RMS)のハンガリーが作成した評価報告書素案(DAR)で特定された問題に対処する追加データが含まれた。欧州委員会(EC)は、RMSが作成した追加報告書、寄せられた意見及びDARの必要箇所を検討後、EFSAに対し、哺乳類毒性並びに運命及び動態の領域に焦点を絞ったピアレビューを行い、プロピソクロールに関する結論を出すよう求めた。
2. 本報告書の結論は、申請者が求めた欧州北部及び南部におけるとうもろこしに対する除草剤としてのプロピソクロールの代表的用途に基づいて出された。
3. 物理化学的性状のセクションでは、懸念の重要な領域は特定されない。マルチ残留分析法の適用性に対処する上でデータギャップが1つ特定された。植物及び地下水に見出された代謝物の評価を可能にするための毒性学的知見及び原体不純物の毒性学的関連性を立証するための毒性学的知見、並びに、工場における製造従事者の医学的サーベイランスに関する報告書にデータギャップが特定された。残留物のセクションにおける利用可能なデータは、植物の残留物定義を提案するには不十分である。数種類の代謝物の毒性学的関連性、数種類の同定されていない化合物の性質、及び、輪作作物中の残留物の性質に関する知見の提示にデータギャップが特定された。この結果、消費者リスク評価を行うことができず、これは懸念の重要な領域と考えられる。
4. イヌ1年間試験にける最小毒性量(LOAEL)を根拠として、安全係数200を適用した一日摂取許容量(ADI)は0.025mg/kg体重/日である。イヌ1年間試験で認められた急性影響に対する無毒性量(NOAEL) 5mg/kg体重/日を根拠として、安全係数100を適用した急性参照用量(ARfD)は0.05mg/kg体重である。
5. 数種類の代謝物の毒性学的関連性に関する知見の不足、並びに、数種類の同定されていない化合物が有意な濃度で存在することを考慮し、この段階で残留物定義は提案できないと結論づけられる。
6. 対象作物はとうもろこしであるが、植物の残留物定義が確定するまで、残留基準値は提案できない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1769.pdf