食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03280140149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価32:フラボノイド類(フラバノン類及びジヒドロカルコン類)に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2010年9月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は9月10日、香料グループ評価32 (FGE.32):フラボノイド類(フラバノン類及びジヒドロカルコン類)に関する科学的意見書(2010年5月20日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. FGE.32の評価対象は、7種類のフラボノイド類である。当該フラボノイド類7種のうち3種がフラバノン類(このうち1種が配糖体)で、4種がジヒドロカルコン類(このうち3種が配糖体)である。 2. FGE.32の当該香料物質のうち1物質は、柑橘類(特にグレープフルーツ)中に自然に存在し、2種類はりんご及び柑橘類中で生成される配糖体のアグリコン類である。 3. 標準的MSDI法(訳注:香料の年間生産量から摂取量を推定する手法)によると、構造クラスIIに属する3種のフラバノン類の香料物質としての推定摂取量は0.61μg/人/日~280μg/人/日であり、構造クラスIIに属する物質の許容摂取値540μg/人/日を下回る。構造クラスIIIに属するジヒドロカルコン類4種のうち2種の推定摂取量は、それぞれ12μg/人/日及び61μg/人/日で、構造クラスIIIの許容摂取値90μg/人/日を下回る。構造クラスIIIに属する残るジヒドロカルコン類2種の推定摂取量は120μg/人/日及び1 ,200μg/人/日で、構造クラスIIIの許容摂取値を超える。当該ジヒドロカルコン類2種に構造的に類似しているネオヘスペリジンジヒドロカルコンの無毒性量(NOAEL) 500mg/kg体重/日がEUの食品科学委員会(SCF)によって結論づけられている。当該ジヒドロカルコン類2種の推定複合摂取量の1 ,320μg/人/日は、体重60kgの人の22μg/kg体重/日に相当する。したがって、2.3 x 10の4乗の安全マージンを算出することができる。構造クラスIIのフラバノン類3種の複合摂取量、及び、構造クラスIIIのジヒドロカルコン類4種の複合摂取量は、推定摂取量において安全性上の懸念はない。 4. 本グループの物質について利用可能な遺伝毒性データは、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価手順(訳注:摂取量、構造活性相関、代謝及び毒性に関する情報を統合する段階的な手法)を用いた評価対象物質の評価を妨げない。当該7香料物質は、無害な代謝物に代謝されると予測できる。毒性データが利用可能であった場合、それらのデータは、JECFA手順を用いた本グループ評価における結論と矛盾しなかったことに留意された。標準的MSDI法に基づくと、当該7香料物質は、香料物質としての用途由来の推定摂取量において安全性上の懸念を引き起こさないと考えられる。 5. mTAMDI法(訳注:食品摂取量と香料添加率から摂取量を推定する手法)を用いた場合、構造クラスII 又は IIIに属する香料物質の推定摂取量は1 ,400μg/人/日~74 ,000μg/人/日の範囲であった。これらの推定摂取量は、構造クラスII及びIIIの許容摂取値(540μg/人/日及び90μg/人/日)を超える。したがって、当該7物質について信頼性のより高い暴露データが必要である。そうしたデータに基づき、JECFA評価手順を用いて当該7香料物質を再検討することが望ましい。 6. 標準的MSDI法及びmTAMDI法による推定値に大きな差があり、mTAMDI法による推定値は、7香料物質が属する各構造クラスの許容摂取値を一ケタ又は数ケタ超過したことに科学パネル(CEF)は留意した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1065.pdf |