食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03271160475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、動物飼料給餌による動物由来食品のヨウ素成分への影響について自ら評価した意見書を発表 |
資料日付 | 2010年11月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は動物飼料給餌による動物由来食品のヨウ素成分への影響について自ら評価を実施し2010年10月18日付で意見書を発表した。 本意見書は「ヨウ素化合物を加工食品に使用することの栄養影響評価」報告書(旧フランス食品衛生安全庁:AFSSA、2005)の延長線上にある。ヨウ素欠乏症を減らすことは2004年の公衆衛生法の100余の目的の1つである。 第1回フランス全国個人食生活調査(l’enquete INCA1)の摂取データに基づけば10歳以上の人口集団、主として青少年と女性のかなりの部分でヨウ素欠乏リスクがあることを示している。しかし、3歳児ではヨウ素摂取量は安全限界(SL)を超えるヨウ素過剰摂取リスクがある。このヨウ素過剰摂取リスク集団があることが、フランス国民の一般的ヨウ素不足改善対策を難しくしている。 この解決策として、一般国民のヨウ素摂取量改善を目的とした新たなヨウ素強化食品(例えばパン)を導入するには、乳を大量に摂取する低年齢児童などのヨウ素過剰摂取リスク集団のリスクを抑制するために事前に乳製品のヨウ素平均濃度を15~20%低減することが必要となる。 ANSESは次のように結論した: (1)本意見書の枠組みで実施した評価は、乳牛に生理的必要量に相当するヨウ素量を摂取させること(フランス国立農学研究所:INRAの推奨、1988年)及び搾乳衛生管理用ヨウ素含有乳用殺菌剤を使用することで(ヨウ素が加算される)、一年を通じて比較的安定して乳のヨウ素含有量を107μg/kg未満とすることの可能性を示唆するものであった (AFSSAの2005年の意見書で同定した目標値:この数値は冬季生産乳のヨウ素含有量の15~20%削減に相当し、夏季生産乳ヨウ素含有量よりも高い)。実際の酪農畜産条件でこれらの評価の検討確認を要するという留保付であるが、低年齢児童のヨウ素の大きな供給源であるこの牛乳のヨウ素含有量削減はこの人口集団の安全限界値超過リスクを制御する助けになる可能性がある。 (2)産卵鶏に強化飼料を給餌してヨウ素含有量を増加した卵は、ヨウ素摂取不足リスクが確認された集団によって沢山消費され及びこの栄養素の安全限界値超過リスクがある集団の3歳児ではあまり食べられないと云うことであれば、ヨウ素強化食品として意味がある。しかしながら、産卵鶏が摂取するヨウ素化合物タイプと摂取期間の複合影響によるこの食品のヨウ素の潜在的含有量を同定するための研究も必要である。 ヨウ素強化食品としての考察には、摂取量の変化及び現在データ処理中の第2回フランス全国個人食生活調査(INCA2調査)に基づいて推定できるフランス国民のヨウ素摂取不足リスクの変化も考慮しなければならない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/ALAN2005sa0300.pdf |