食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03270890462 |
タイトル | カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)、殺虫剤カルボフランの再評価を決定 |
資料日付 | 2010年12月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)は12月8日、殺虫剤カルボフランの再評価決定を公表し、当該農薬の段階的廃止を求めた。 ラットによる実験の結果、カルボフランは、経口毒性は高いが、経皮毒性は低いことが判明した。急性吸入試験の結果は入手できなかったが、目への刺激は少なく、皮膚感作性はなかった。 カルボフランへの急性の過剰暴露は、コリンエステラーゼ阻害を引き起こし、人や動物に運動失調、流涙、震えなどの症状を引き起こす。また、カルボフランには発がん性や催奇形性の証左はなかったが、in vitro及び in vivoの変異原性の評価において、細菌や哺乳類の細胞レベルでは弱い変異原性を示した。 ラット、ウサギ及び犬におけるカルボフランの毒性の標的器官は、神経系である。高用量のカルボフランの標的器官は、雄の生殖系であることが判明した。一方、妊娠した動物にカルボフランを暴露させた結果、胎児は親よりもカルボフランに対する感受性が高くないことが分かった。 食事経由でのカルボフランへの急性暴露量を急性参照用量に対する割合で表すと、50歳以上の大人の141%から、1歳~2歳の子供の733%に及び、一般の消費者は339%となり、全ての年齢層のカルボフランの経口暴露量は急性参照用量より高く、健康への懸念がある。一方、食事経由でのカルボフランへの慢性暴露量を一日摂取許容量(ADI)に対する割合で表すと、50歳以上の大人の19%から、1歳~2歳の子供の76%に及び、一般の消費者は30%となり、全ての年齢層のカルボフランの慢性経口暴露量はADIより少なく、健康への懸念はない。 上記の評価の結果、現行の使用状況下では、カルボフランはヒトの健康や環境に許容できないリスクをもたらし、カナダの現行の健康及び環境保護基準を満たしていないため、カルボフランの全ての使用を段階的に廃止することにした。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA) |
情報源(報道) | カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA) |
URL | http://www.hc-sc.gc.ca/cps-spc/alt_formats/pdf/pubs/pest/decisions/rvd2010-16/rvd2010-16-eng.pdf |