食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03270500475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、食品甘味料(アスパルテーム)と発がん性及び妊婦の早産に関する最近の研究について精査することを発表 |
資料日付 | 2011年1月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は1月11日のプレスリリースで最近発表された食品甘味料(アスパルテーム)と発がん性及び妊婦の早産に関する最近の研究(Institut B. Ramazzini及びHalldorsson T. et al.)について、それらの研究結果の事実確認のため精査を開始すると発表した。 アスパルテームは、欧州委員会食品科学委員会(SCF)が1985年に実施したリスク評価の後、1994年に欧州指令94/35/ECにより甘味料として認可されている。SCFは一日摂取許容量(ADI)を40 mg/kg体重に設定した。 アスパルテームについては今までに幾度かその摂取と腫瘍発生の間に有意な関係があるとの懸念を指摘する研究が発表され、その都度欧州食品安全機関(EFSA)、英国食品基準庁(FSA)、旧フランス食品衛生安全庁(AFSSA、現フランス食品環境労働衛生安全庁:ANSES)、米国食品医薬品庁(FDA)、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)などがこれらの論文とその実験データを精査し、これらのデータがアスパルテームと腫瘍の間に関係があるとしていることについて裏付けとなるものではないと考察している。従ってアスパルテームのADIは40 mg/kg体重のまま維持され今日に至っている。 甘味料が健康に及ぼす影響について新たな科学的研究が2件最近発表された。その一つはアスパルテームと発がん性(肝臓がんと肺がん)の関係についてマウスを使った実験研究(イタリアのRamazzini研究所から発表)及びもう一つはデンマークでの甘味料を使用した飲料摂取と早産のリスクの関係についての疫学調査研究である。ANSESはこれらの新たな研究についても速やかに検討し、フランス当局に必要な勧告を行うこととした。 ANSESが精査する研究論文は、以下のURLから入手可能: ・Halldorsson T. et al. Intake of artificially sweetened soft drinks and risk of preterm delivery: a prospective cohort study in 59 ,334 Danish pregnant women. Am. J. Clin.Nutr. 92:626-633 , 2010; http://www.ajcn.org/content/92/3/626.abstract?maxtoshow=&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=Halldorsson&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT ・Soffritti M. et al. Aspartame administered in feed , beginning prenatally through life span , induces cancers of the liver and lung in male Swiss Mice. Am. J. Ind. Med. 2010. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20886530 「Aspartame Administered in Feed , Beginning Prenatally Through Life Span , Induces Cancers of the Liver and Lung in Male Swiss Mice」(10ページ)の全文は以下のURLから入手可能。 http://www.mpwhi.com/soffritti_2010_20896_fta.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.anses.fr/PMEC00Y701.htm |