食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03270460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ポリビニルピロリドン酢酸ビニール(polyvinylpyrrolidone-vinyl acetate)共重合体の申請された用途での食品添加物としての安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2010年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月22日、ポリビニルピロリドン酢酸ビニール(polyvinylpyrrolidone-vinyl acetate、PVP/VA)共重合体の申請された用途での食品添加物としての安全性に関する科学的意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 PVP/VA共重合体は経口でほとんど吸収されず、大部分がそのままふん便中に排泄される。遺伝毒性データはない。ラットでの28日及び90日給餌試験での無毒性量(NOAEL)は1
,000 mg/kg体重/日(最高試験用量)であった。雄/雌ラットの24ヶ月及び雄/雌犬の52週経口投与試験でNOAELはそれぞれ 2
,800 mg/kg体重/日及び2
,500 mg/kg体重/日(最高試験用量)であった。生殖あるいは発達毒性データは得られなかった。サプリメント及び医薬品に使用された PVP/VA 共重合体による暴露量は23.4 mg/kg体重/日 (成人高摂取群)及び 16 mg/kg体重/日 (子供高摂取群)であった。毒性データベースは一日摂取許容量(ADI)を求めるにはあまりに少なすぎた。 得られたNOAELsの範囲及びPVP/VA 共重合体摂取量から、安全マージン(MOS)は成人で43~120、子供で 63~175と推計できる。PVP/VAの吸収が少ないこと、NOAELs が最高試験用量であること、暴露推計が最悪の場合を前提としていることからこれらMOSは十分であると考えられる。酢酸ビニル(VA)の最大残留レベルから、暴露マージン(MOE)> 10の6乗を推計した。ヒドラジン(訳注:不純物である)のMOEは10
,000以上である。
 ヒドラジン残留レベル(最終製品で最大1.0 mg/kg未満)は安全性懸念の可能性はないが、合理的に達成が可能な限りヒドラジンレベルを低減することが賢明であるとパネルは考える。賦形剤/皮膜剤として固形サプリメントに使用されるPVP/VA共重合体は、意図された用途では安全性懸念はあり得ないとパネルは 結論づけた。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.27/2010(2010.12.27)化学物質p6
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1948.pdf