食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03270270149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、葉菜類中の硝酸塩の存在に由来する乳幼児に対して考えられる公衆衛生リスクに関する声明を公表
資料日付 2010年12月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月9日、葉菜類中の硝酸塩の存在に由来する乳幼児に対して考えられる公衆衛生リスクに関する声明(2010年12月1日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 硝酸塩は野菜中に自然に存在する化合物であり、野菜の摂取は硝酸塩への食事経由暴露に有意に寄与しうる。EFSAのCONTAMパネルは、「野菜中の硝酸塩」に関する意見書を2008年に出した。欧州委員会(EC)はその後、一部地域で硝酸塩の基準値が守られない場合にとりうる方法としてやや高くした基準値を設定する可能性を視野に入れて、レタス又はほうれんそうを摂取する乳幼児における硝酸塩暴露の潜在的な急性影響に関する追加の知見を求めた。
2. 加熱調理されたほうれんそうは、乳児の食事の材料である可能性がレタスより高い。生鮮ほうれんそうから加熱調理されたほうれんそう中の硝酸塩に対する現行の基準値又は基準値案における硝酸塩暴露量が、ほうれんそうを含む食事を1日2回以上摂る一部の乳児に対するリスクは排除できないものの、健康への懸念である可能性は低い。CONTAMパネルは、レタス中の硝酸塩濃度は子供(訳注:1~18歳)にとって健康への懸念ではないと結論づけた。しかし、ほうれんそう中の硝酸塩濃度は、食事経由の硝酸塩暴露量を一部の幼児にとって健康への懸念が排除できないレベルに増加させる可能性がある。
3. レタス試料の約1%及びほうれんそう試料の約5%のみが現行の各基準値を超えていたため、レタス及びほうれんそう中の硝酸塩の現行の基準値を遵守させることも、又は、現行より500mg/kg高い基準値案も、基準値の地域的特例の状況と比べると、軽微な効果しかない。加熱調理した野菜の不適切な保存が、結果としてメトヘモグロビン血症を引き起こす可能性を高めることになる硝酸塩から亜硝酸塩へのin situ変換を引き起こしうる。
4. CONTAMパネルは、消化管に細菌感染した乳幼児において硝酸塩に対する感受性がより高いことに留意し、そうした乳幼児にはほうれんそうを与えないことを勧告した。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.26/2010(2010.12.15)(化学物質)p6-7
 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2010/foodinfo201026c.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1935.pdf