食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03250710464 |
タイトル | オーストリア保健・食品安全局(AGES)、「人獣共通感染症及び人獣共通病原体の2009年報告書」を公表 |
資料日付 | 2010年11月4日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストリア保健・食品安全局(AGES)は、「人獣共通感染症及び人獣共通病原体の2009年報告書」(38ページ/2010年8月付)を公表した。ヒト感染及び食品に係わる内容の概要は以下のとおり。 1. サルモネラ症 (1)ヒト症例数:2 ,775人 (2)食品検査のサルモネラ属菌検出率:生の鶏肉3.8%(4/106)、生の七面鳥肉10.6%(5/47)、調理済鶏肉製品1.6%(3/188)、生の牛肉0.0%(0/122)、生の豚肉0.2%(2/876)、乳・乳製品・チーズ0.0%(0/790)、卵0.0%(0/55) 2. カンピロバクター症 (1)ヒト症例数:5 ,507人 (2)食品検査のカンピロバクター検出率:生の家きん肉18.3%(15/81)(2005年以降検出率が増加していたが今回初めて減少)、豚肉0.0%(0/4)、乳製品(チーズを除く)0.0%(0/26)、生乳製品0.0%(0/112) 3. ブルセラ症 (1)ヒト症例数:2人(国外で感染) (2)食品検査:オーストリアは公式にブルセラ病清浄国と認定されているため、食品検査の必要がない。 4. リステリア症 (1)ヒト症例数:46人、その内12人死亡(26%) (2)食品検査のリステリア検出率:低温殺菌牛乳製チーズ0.0%(0/204)、牛・山羊・めん羊の混合乳製チーズ1.7%(1/59)、牛の生乳3.5%(4/115)、豚肉加熱製品6.5%(11/169)、家きん肉0.0%(0/29)、混合肉製品8.5%(14/164)、魚(燻製を含む)11.5%(47/393)、魚の燻製10.3%(28/273) 5. トリヒナ(旋毛虫)症 (1)ヒト症例数:0人 (2)食品検査結果:豚5 ,537 ,389頭、馬978頭及び飼養イノシシ10 ,347頭のと体を検査し、イノシシ肉1件のみから旋毛虫の幼虫が検出された。 6. エキノコックス症 (1)ヒト症例数:多包虫症3人、単包虫症18人(おそらく大部分は国外で感染) (2)食品検査結果:牛619 ,617頭、めん羊121 ,547頭、山羊4 ,967頭及び豚5 ,537 ,389頭のと体を検査し、牛3頭から多量のエキノコックスが検出され、食用不適として処分された。牛223頭及びめん羊37頭から少量のエキノコックスが検出され、と体は食用適格とするために冷凍処理された。 7. ウシ型結核菌による結核 (1)ヒト症例数:ウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)感染3人、M. caprae感染0人 (2)食品検査結果:牛、めん羊、山羊及び豚のと体を検査し、ウシ型結核菌は検出されなかった。 8. ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC) (1)ヒト症例数:91人 (その内13人は溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症) (2)食品検査結果:反すう動物の生肉51件中1件、野生動物肉66件中1件からVTECを検出。ソーセージ111件中4件(3.6%)、生乳及び生乳チーズ174件中2件からVTECを検出。全て非O157VTECであった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オーストリア |
情報源(公的機関) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
情報源(報道) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
URL | http://www.ages.at/uploads/media/Zoonose_BERICHT_2009_Web_a_02.pdf |