食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03240830316
タイトル ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)、「食品安全:全国モニタリング2009年報告書」を公表
資料日付 2010年10月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)は、「食品安全:全国モニタリング2009年報告書」(115ページ)を公表した。食品モニタリングは二つの相補的なモニタリング調査(以下の1.及び2.)において、食品中の有害物質を調査するもので、2009年は国産及び外国産の4
,947サンプルを検査した。検査対象物質、検査食品、主な結果は以下のとおり。
1. マーケットバスケット方式によるモニタリング
(1)検査食品
1)動物由来食品:山羊乳、バター、全卵(液状)、バラムツ
2)植物由来食品:植物性マーガリン、小麦粒、ブルグア(※挽き割り小麦を煎った穀物食品)、スペルト小麦フレーク、レンズマメ、フライドポテト、ルッコラ、カリフラワー、パプリカ、なす、根セロリ、エンドウ豆(冷凍)、ワイン用ぶどう、杏、バナナ、オレンジ果汁
(2)検査対象の有害物質
 残留農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤)、動物用医薬品、汚染物質(難分解性有機塩素化合物、多環芳香族化合物、元素(鉛・カドミウム・水銀・銅・アルミニウム・ヒ素・ニッケル)、硝酸塩、カビ毒等)、有害な反応生成物(アクリルアミド・フラン)
2. プロジェクト・モニタリング (検査対象/検査食品)
 フモニシン/穀類製品等、麦角アルカロイド類/ライ麦製品、デオキシニバレノール/小麦パン、オクラトキシンA/インスタントコーヒー、フラン/コーヒー及びコーヒー抽出液、残留農薬/レタス、ダイオキシン及びPCB/めん羊のレバー及び肉
3. 主な結果
(1)農薬
 山羊乳、バター、全卵、バラムツから今回も難分解性有機塩素系殺虫剤が検出された。全食品で総じて以前より残留農薬の濃度が低下した。残留量に急性リスクのあるものはなかった。
 小麦粒、カリフラワー、バナナ及びオレンジ果汁で、残留基準値の超過はなかった。レンズマメ、パプリカ、ナス、根セロリ、冷凍えんどう豆、ワイン用ブドウ及び杏の1.6~4.7%が残留基準値を超過していた。ルッコラの残留基準値超過率は9.4%と高かった。
 産地別の残留基準値超過率は、国産1.5%、他のEU加盟国産2.9%、第三国産5.5%であった。国産サンプルの7%(主に冷凍えんどう豆及びルッコラ)には未認可農薬の使用が疑われた。外国産のパプリカ1サンプル及び杏2サンプルから、急性参照用量(ARfD)占有率が100%を超える農薬(3種)が検出された。
(2)ダイオキシン及びPCB
 山羊乳、バター、全卵、バラムツ及び植物性マーガリンが、微量ながら非ダイオキシン様PCBに汚染されていた。めん羊レバーの約70%が基準値を超過していた。これに対しめん羊肉の基準値超過率は低かった。
(3)カビ毒
 小麦粒、ブルグア(穀物食品)及びスペルト小麦フレークは、オクラトキシンA、デオキシニバレノール及びゼアラレノンの汚染はわずかであった。インスタントコーヒーから頻繁にオクラトキシンAが検出されたが、いずれも基準値未満であった。とうもろこし製品のほぼ半数はフモニシンに汚染されていたが、基準値超過はわずかであった。
(4)カドミウム及び鉛
 マーケットバスケット方式モニタリングの食品20種の内12種は鉛及びカドミウム含量に問題はなかった。ルッコラ、根セロリ及びバナナの鉛含量が大きく低下した。根セロリ(根菜)の6.3%はカドミウム含量が基準値を超過していた。他のEU加盟国でも根セロリのカドミウム含量が高いが、これは土壌から吸収されるものである。
 モニタリングの結果概要は以下のURLから入手可能
http://www.bvl.bund.de/cln_007/nn_495478/DE/08__PresseInfothek/01__Presse__und__Hintergrundinformationen/01__PI__und__HGI/Rueckstaende/2010/2010__10__21__hi__monitoring.html__nnn=true
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
情報源(報道) ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)
URL http://www.bvl.bund.de/cln_007/DE/01__Lebensmittel/00__doks__download/01__lm__mon__dokumente/01__Monitoring__Berichte/lmm__bericht__2009
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