食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03240200149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分パクロブトラゾールのリスク評価に関するピアレビューの結論(2010年10月25日付け)を公表 |
資料日付 | 2010年11月4日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は11月4日、農薬有効成分パクロブトラゾールのリスク評価に関するピアレビューの結論(2010年10月25日付け)を公表した。 1.パクロブトラゾールは、再評価プログラムの第3段階パートBにある84種類の有効成分の1つである。理事会指令91/414/EECの附属書Iにある当該リストからのパクロブトラゾールの削除、及び、当該成分を含有する植物防疫製剤への認可取り消しに関する委員会決定2008/754/ECの後、申請者が当該リストへの収載を求めて再申請を行った。ECは、申請者よりの追加報告書や寄せられた意見及び報告担当加盟国(RMS)に指名された英国が作成した評価報告書素案(DAR)の必要箇所を検討後、EFSAに、ほ乳類毒性に焦点を絞ったピアレビューを行い、パクロブトラゾールに関する結論を出すよう求めた。 2.ほ乳動物毒性:急性毒性は関しては、Xn;R20/22「吸引および嚥下で有害」が提案された。パクロブトラゾールはヒトへの遺伝毒性あるいは発がん性はありそうにないと考えられる。長期試験による無毒性量(NOAEL)はラットで2.2mg/kg体重/日、マウスで14mg/kg体重/日、ラットにおける発達毒性試験では口蓋裂の発生が誘発され、分類案はRepro.Cat.3 , R63「胎児への悪影響リスクの可能性」が提案された。母体のNOAELはラットで100mg/kg体重/日、ウサギで75mg/kg体重/日;発達NOAELはラットで10mg/kg体重/日、ウサギで125mg/kg体重/日(最高用量)。トリアゾール代謝物の一日摂取許容量(ADI)は1 ,2 ,4-トリアゾール及びトリアゾール酢酸で0.02mg/kg体重/日、トリアゾールアラニンで0.1mg/kg体重/日。パクロブトラゾールの合意されたADIは0.022mg/kg体重/日、合意された急性参照用量(ARfD)及び急性許容作業者暴露量(AOEL)は0.1mg/kg体重/日。全ての参照値は安全係数100を用いた。 3.残留:リスク評価には、トリアゾール系代謝物(TDM)が、多くの作物における代謝試験で見られた主要な毒性学的に関連性のある代謝物と考えられ、1)パクロブトラゾールと2)トリアゾール系代謝物(暫定的)の2種類の残留物定義案が示されたが、最終定義は現時点では提案できない。EFSA PRIMoモデルの全ての食事による理論最大一日摂取量(TMDI)がADIの 0.03% 未満であり、 国際推定短期摂取量(IESTI)がARfDの0.01%であることから慢性あるいは急性リスクは特定できなかった。菜種への残留レベルが低いこと及び消費者の摂取量が低いことについて、立体異性体の配置に関する情報は代表的用途については関連性がない。しかしながら、トリアゾール由来代謝物の寄与が考慮されていないことから、これらの推計は暫定的であると見なされなければならない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1876.pdf |