食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03240080149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのカンタキサンチン(E 161g)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2010年10月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月22日、食品添加物としてのカンタキサンチン(E 161 g)の再評価に関する科学的意見書(2010年10月6日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 科学パネル(ANS)は、カンタキサンチン(E 161g)の安全性を再評価する科学的意見を提示する。カンタキサンチンは、主として全トランスβ-カロテン-4
,4’-ジオン及び微量の他のカロテノイド類から成るカロテノイド色素で、ストラスブルグソーセージ着色用の食品添加物並びに飼料中の着色料としてEUで認可されており、こうした使用はヒトの暴露に寄与する。
2. カンタキサンチンは以前、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)によって1974年、1987年及び1995年に、また、食品科学委員会(SCF)によって1983年、1987年及び1997年に評価された。いずれの委員会もサル及びヒトに認められた網膜における結晶様沈着物の形成を根拠として、0.03mg/kg 体重/日の一日摂取許容量(ADI)を設定した。暗順応B波の変化(視覚障害を伴わない)の無毒性量(NOAEL) 0.25mg/kg体重/日がヒト試験1例で報告された。また、カンタキサンチンの一日投与量の増加に伴うヒトの目における水晶体発生に関するメタ分析データの最悪の場合のベンチマーク用量解析で、暗順応B波の変化の発生を5%増加させるベンチマーク用量の95%信頼区間の下限値(BMDL05)の12~20mg/日(体重60kgの人の0.20~0.33mg/kg体重/日に相当)が算定された。これら2つの試験を根拠として、当該パネルは、ADI設定の出発点(point of departure)を0.30mg/kg体重/日と算定し、不確実係数10を適用してADIを0.03mg/kg体重/日に設定した。このADIは、JECFA及びSCFが以前に算定したADIと一致する。
3. 成人及び小児ともに食品添加物及び飼料添加物としての用途に由来するカンタキサンチンへの予見される総合的な複合暴露量がADIを超過する可能性は低いと当該パネルは結論づけた。カンタキサンチンの規格を重金属の濃度に関して更新する必要があることに当該パネルは留意した。また、食品添加物として使用されるカンタキサンチンは合成製造されており、それに従ってカンタキサンチンのEC規格を修正することが望ましいことに当該パネルは留意した。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.23/2010(2010.11.04)化学物質p6
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1852.pdf