食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03230790302 |
タイトル | 米国農務省(USDA)、殺虫たん白質を産生する遺伝子組換えとうもろこしの経済効果は顕著と発表 |
資料日付 | 2010年10月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 農業科学者グループが行った調査の結果、土壌細菌Bt(バチルス・チューリンゲンシス)から分離された殺虫たん白質を産生する遺伝子組換えとうもろこしの経済効果が顕著で、その便益は在来種とうもろこしを栽培する近接農家にまで波及していることが分かった。 アイオワ、イリノイ、ミネソタ、ネブラスカ及びウィスコンシンの各州における1996年~2009年(14年間)の累積経済効果は、在来とうもろこし農家の40億ドル余りに対して70億ドルと突出した。ミネソタ、イリノイ、ウィスコンシンの3州では、近接する在来種畑における穿孔虫(borer)の(トウモロコシ100本あたり)生息数が最大73%減少したと推定され、アイオワとネブラスカでもほぼ同様の減少が記録されている。 効果がこのように地域全体に及んでいるのは、遺伝子組換えとうもろこしの長期作付によるものと研究グループはみている。ばれいしょ、さやいんげんなど宿主となる他の穀物もアワノメイガ(corn borer)減少の恩恵にあずかっている。 Btたん白質は欧州アワノメイガ(European corn borer)の幼虫による食害から作物を守り、これを体内に取り込んだ幼虫はすぐに採食をやめ、通常48時間以内に死ぬ。益虫をも殺してしまう農薬の使用を抑えられるだけでなく、アワノメイガが採食した傷口から有害なカビが侵入するのも防ぐ効果がある。こうしたカビの中には、マイコトキシンを産生して穀粒を損なうばかりか、安全性を脅かすフザリウムのようなカビもある。 遺伝子組換えとうもろこしは1996年の初登場以来2009年までに、全米のとうもろこし作付面積8 ,700万エーカー中の63%に当たる5 ,500万エーカーを占めるようになった。その長期的影響を大規模に調査したのは今回が初めての試みである。 訳注:この調査結果は、10月8日付けScience誌(Vol.330 No.6001 pp.189~190 ,及びpp.222~225)に記事「Communal Benefits of Transgenic Corn」及び論文「Areawide Suppression of European Corn Borer with Bt Maize Reaps Savings to Non-Bt Growers」として掲載されている。。 http://www.usda.gov/wps/portal/usda/!ut/p/c5/04_SB8K8xLLM9MSSzPy8xBz9CP0os_gAC9-wMJ8QY0MDpxBDA09nXw9DFxcXQ-cAA_1wkA5kFaGuQBXeASbmnu4uBgbe5hB5AxzA0UDfzyM_N1W_IDs7zdFRUREAZXAypA!!/dl3/d3/L2dJQSEvUUt3QS9ZQnZ3LzZfUDhNVlZMVDMxMEJUMTBJQ01IMURERDFDUDA!/?contentidonly=true&contentid=2010%2f10%2f0509.xml |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国農務省(USDA) |
情報源(報道) | 米国農務省(USDA) |
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