食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03230610149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、シカ慢性消耗性疾患(CWD)のEU調査結果に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2010年10月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月12日、シカ慢性消耗性疾患(CWD)のEU調査結果に関する科学的意見書(2010年9月22日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 科学パネル(BIOHAZ)は、2006年~2010年の期間にEU域内の野生及び飼養シカにおけるCWDの存在の可能性の検出を目的として欧州委員会(EC)が行った調査の結果に基づき、EU域内のシカ集団におけるCWDの存在に関する結論を出す科学的意見の提示を求められた。 2. 当該調査は、2004年に出されたEFSAの意見書における勧告を考慮に入れてデザインされ、多くのEU加盟国から収集する野生及び飼養アカシカ(Cervus elaphus elaphus)、並びに、フィンランドから収集する野生オジロジカ(Odocoileus virginianus)について最小検体数を設定した。当該調査は、また、すべてのシカ科動物から追加検体を収集するよう全加盟国に求めた。全体で、EU加盟21ヶ国及びノルウェーの異なる種のシカから約13 ,000の脳幹検体が収集された。伝達性海綿状脳症(TSE)の陽性結果は出なかった。 3. 本意見書は、当該調査の結果を示して、分析し、考察するほか、関与する不確実性について説明し、かつ、当該調査とその結果の限界について概説する。検体抽出された飼養及び野生アカシカ及びオジロジカにTSE検査の陽性事例が1つもなかったことは、EU域内にシカのTSEの流行がないことを示すと結論づけられる。また、北米におけるクラスター内及びクラスター由来のCWDのまん延、当該EU CWD/TSE調査における検体抽出の限界、及び、特定種のシカのCWDに対する既知の感受性を考慮に入れると、EU域内のシカにTSE症例が発生する可能性は、特に検体抽出が今回行われなかった遠隔地において、排除できないと結論づけられる。さらに精度の高い実験的研究及びEU域内のシカにおけるCWD/TSEの将来可能なモニタリングについての勧告も提示されている。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.22/2010(2010.10.20) P13~14 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1861.pdf |