食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03230530450
タイトル Eurosurveillance: 各国の疫学報告書最新号から抜粋された食品及び水媒介疾患関連記事
資料日付 2010年9月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance9月23日号(Vol.15
, Issue 38
, 23 September 2010)に掲載された「各国の疫学報告書―最新号からの抜粋」より食品及び水媒介疾患に関連する記事は以下のとおり。
1. ゴッテンブルグの保育園における赤痢集団感染(スウェーデン)
8月中旬の2週間、保育園の数人の幼児および職員が胃腸炎症状を発症した。患者の糞便培養検査でソンネ赤痢菌の陽性反応が出た。海外旅行後に胃部に不調が現れた幼児が保育園に通っており、この幼児から他へ感染したものとみられる。最終的に患者は幼児13人、職員3人、親2人、兄弟1人となった。
http://www.smittskyddsinstitutet.se/publikationer/smis-nyhetsbrev/epi-aktuellt/epi-aktuellt-2010/epi-aktuellt-vol-9-nr-37-16-september2010-/#p18268
2. アイルランドにおけるベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)の疫学(2009年)
アイルランドでのVTEC症例発生率は増加傾向にあり、2008年には欧州で最も高くなった。最も一般的な血清型はO157である。非O157の数が少ないのは検出方法が複雑であるからと考えられる。2009年のVTEC確定症例数は238例で、2008年より12%増加している。非O157症例は31%増加した。VTEC症例の90人(37%)が私設井戸の水に暴露していた。また2009年の年間降水量は平年よりはるかに多く、私設井戸と降雨への暴露が症例の発生に関連性がみられる。
http://ndsc.newsweaver.ie/epiinsight/1dwzvxu28mb
3. 未殺菌の生鮮果汁:健康的な習慣がどのようにSalmonella Panamaによる感染性胃腸炎の全国規模の集団発生を引き起こしたか(オランダ)
2008年春の2週間にS.Panama感染報告が前年の2倍以上にあたる15例あった。23症例の症例対照研究から、あるスーパーで販売されている特定ブランドの果汁の摂取と有意な関連性が発見された。生鮮果汁のpHは3.4~3.6であった。当該S.Panamaアウトブレイク株の増殖最低pHは3.4と推定されたが、ヒトの胃部通過の模倣実験でも生残しており、pH2.5の暴露実験から耐酸性サルモネラ株と同程度であることが分かった。健康的な食事を志向する消費者は増加しており、その結果未殺菌果汁、生野菜サラダ、果物サラダなどの生鮮食品による感染リスクにさらされている。
http://www.rivm.nl/cib/publicaties/bulletin/jaargang_21/bull_2107/vers-vruchtensap-hoe-een-gezonde-gewoonte-kan-leiden-tot-een-landelijke-uitbraak-van-gastro-enteritis-door-salmonella-panama.jsp
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19668