食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03200500188 |
タイトル | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、イノシシの定型豚コレラ(CSF)のサーベイランス及び撲滅対策軽減に関するリスク評価について意見書を提出 |
資料日付 | 2010年6月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、イノシシの定型豚コレラ(CSF)のサーベイランス及び撲滅対策軽減に関するリスク評価について2010年6月30日付で意見書を提出した。 ドイツ(ラインファルツ、ザールラント)及びドイツと国境を接するロレーヌ地域圏(特にモーゼル県)とアルザス地域圏で野生動物相(イノシシ)にCSFが流行し、CSFウイルスのサーベイランス及びワクチン接種が実施されている。 フランスにおいて2010年下半期からワクチン接種を停止した場合のリスク及び隣接するドイツのファルツ地方でCSFが存在する場合にフランス北東部の野生動物で感染が再発するリスクについてのリスク評価及び2010年下期以降のサーベイランスと管理措置について諮問があった。 1. 事実確認 ・感染源の完全根絶ができなかった感染地区(ZI)の野生動物相に感染源が再発する年間確率は「極めて低い」(0~9の10段階のレベル3)と考えられる。 ・ドイツ側ファルツ地方にCSFウイルスが存在する場合にフランス北東地方に感染が発生する確率は「低い」から「高くない」(0~9の10段階のレベル5~6)と考えられる。 ・サーベイランス地区(ZS)の年間再発確率はZIの年間再発確率とほぼ同じ、即ち「極めて低い」と考えられる(0~9の10段階のレベル3)。 ・ドイツのエイフェル山地にCSFウイルスが存在する場合のフランスのZSの年間感染発生確率は「低い」と考えられる(0~9の10段階のレベル5)。 ・ZSの野外飼育で野生動物相に対する保護対策が施された家畜豚のCSF年間感染発生確率は「ごく僅か」 (0~9の10段階のレベル2)で、閉鎖型の養豚場では「殆どない」(0~9の10段階のレベル1)と考えられる。 ・ZSで感染源が検出できないリスクは、野生動物相のアクティブ・サーベイランスを解除した場合は非常に高くなると考えられる。 2. 結論 ・ZIでは撃ち殺されたり死体で見つかったイノシシには全て体系的検査プロトコルを維持することに肯定的意見を付す。 ・ZSの閉鎖型の養豚場由来の家畜豚の出荷時に実施するサーベイランスを停止すること、及び同様の飼育場に適用した2003年10月2日付省令の第2章に定める措置を解除することに肯定的意見を付す。 ・ZSの血清学的及びウイルス学的サーベイランスの停止と軽減には否定的意見を付す。 3. 勧告 ・3年間はZS内で狩猟捕殺したイノシシの体系的スクリーニングを継続する。この期間の満了時に、疫学的状況及び死体で見つかった動物のパッシブ・サーベイランスの有効性によっては措置の軽減を考慮することができる。 ・ワクチン接種停止後3年間はと畜したイノシシ全てに体系的検査プロトコルをZI内で継続する。 ・ドイツの疫学的状況の変化を注意深く追ってZIと制限地区(ZO)の感染発生確率を定期的に再評価する。 ・2010年のファルツにおける感染再発及びフランス国境地帯に向け感染が進行する場合は、ドイツ側のファルツ山地と北フランスのヴォージュ県ヴォージュ山脈森林地帯の疫学的実体の全てについて国境の両側で協調してイノシシに経口ワクチン接種を実施する。 ・ZIとZSで死体で発見された、或いは事故、或いは病気のイノシシのサンプルを効率良く収集するネットワーク体制を設置しパッシブ・サーベイランスを強化する。 ・本意見書で実施したリスク評価は継続的な疫学的状況の変化に従い定期的に見直す。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
情報源(報道) | フランス食品衛生安全庁(AFSSA) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/SANT2009sa0293.pdf |