食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03200190475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、トリコデルマ・ロンギブラキアタム (Trichoderma longibrachiatum)株(CBS 614.94.)由来のキシラナーゼをビスケット、菓子パン、ケーキ、通常のパン及び特殊パン製造に加工助剤として使用することについて意見書を提出
資料日付 2010年9月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、非遺伝子組換えトリコデルマ・ロンギブラキアタム (Trichoderma longibrachiatum)株(CBS 614.94.)由来のキシラナーゼをビスケット、菓子パン、ケーキ、通常のパン及び特殊パン製造に加工助剤として使用することに関する認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2010年7月20日付で意見書を提出した。
 Trichoderma longibrachiatumには病原性も毒性もなく、食品用酵素製剤として長年の使用実績がある。
 ラットの経口反復投与90日間亜慢性毒性試験で4
,000 mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)が設定できた(毒性試験の最高用量)。
 in vitro変異原性試験(ヒスチジン要求性Salmonella typhimurium株を4株使ったエームス試験)では酵素製剤培地で復帰変異がないので変異原性はない。培養ヒトリンパ細胞を使った染色体異常試験では酵素製剤の染色体異常誘発作用が明らかにならなかった。従って、この2つの試験からこの酵素製剤は遺伝毒性を持たないと結論できる。
 NOAELを考慮すると、最も保守的な理論上の暴露シナリオで計算された安全マージンは571である。
 エンド-1
,4-β-キシラナーゼは、食品加熱によって不可逆的に不活化する。
 エンド-1
,4-β-キシラナーゼとアレルゲンと毒素の配列の相同性調査ではアレルギー性は検出されなかった。
 Ansesは非遺伝子組換えTrichoderma longibrachiatum株(CBS 614.94.)由来のキシラナーゼを申請者が提示した使用条件でビスケット、菓子パン、ケーキ、通常のパン (フランスの伝統的パン製造を除く)及び特殊パン製造に使用しても消費者の健康にリスクを生ずるものではないと考える。
 よってAnsesはこの認可申請に肯定的意見を付すものである。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2010sa0123.pdf