食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03200170149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのクルクミン(E 100)の再評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2010年9月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は9月6日、食品添加物としてのクルクミン(E 100)の再評価に関する科学的意見書(2010年7月7日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 科学パネル(ANS)は、クルクミン(E 100)の安全性を再評価した科学的意見を提示する。クルクミンは、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)及び食品科学委員会(SCF)によって以前に評価されている。JECFAは2004年、0~3mg/kg体重/日の一日摂取許容量(ADI)を設定した。 2. 当該パネルに新たに提出された書類はなく、(1)従前の評価、(2)従前の評価以降に利用可能になった追加文献、(3)データ公募後に利用可能になったデータを当該パネルの評価の基礎として用いた。 3. 当該パネルは、(1)いくつかのin vitro及びin vivo遺伝毒性試験、特に染色体異常及びDNA付加体形成を検出した試験における陽性結果で示された徴候を無視しないことが望ましく、かつ、(2)利用可能なin vivo遺伝毒性試験は、遺伝毒性に関する懸念を排除するには不十分である、と考えた。当該パネルは、(1)ラット及びマウスを用いた長期発がん性試験で米国国家毒性プログラム(NTP)が留意した統計学的に有意な影響はすべて良性腫瘍性病変(腺腫)に関連するものであること、並びに、(2)悪性腫瘍性病変(がん)の発生率は統計学的に有意なレベルに達しなかったことに留意した。また、当該パネルは、この認められた影響が用量依存的ではなかったこと、歴史的対照群の値の範囲内であったこと、並びに、雌雄間及び/又は動物種間で一貫性が認められなかったことに留意した。 4. 当該パネルは、クルクミンに発がん性がないという点でJECFAと意見が一致した。また、これによって遺伝毒性に関する懸念が排除されると当該パネルは結論づけた。最大投与量でF2世代に体重増加の減少が認められた繁殖毒性試験から得た無毒性量(NOAEL) 250~320mg/kg体重/日を根拠として、不確実係数100を適用した3mg/kg体重/日のADIは、現在のデータベースによって支持されていると当該パネルは結論づけた。最大使用量において、平均値及び高パーセンタイル(95th)値の1~10歳児の推定摂取量は、一部の欧州諸国でADIを超えると当該パネルは結論づけた。普通の食事経由のクルクミン摂取量は、3mg/kg体重/日のADIの7%未満になることに当該パネルは留意した。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.19/2010(2010.09.08)化学物質p3-5 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/ |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1679.pdf |