食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03190780343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、2009年2月にメーヌ・エ・ロワール県の食肉処理場で発生した集団Q熱感染調査報告書を発表
資料日付 2010年8月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏のフランス衛生監視研究所(InVS)地方局(Cellule de l’InVS)は8月20日、2009年初頭にメーヌ・エ・ロワール県のと畜場と食肉加工場が併設された工場(従業員数約1、000人)で発生した集団Q熱感染について実施した調査報告書を発表した。
 2009年1月~3月に事業所内の集団感染の潜在的感染源と感染経路を特定する調査を実施した。2009年2月には50症例にコクシエラ菌(Coxiella burnetii)特異IgMが確認された。流行曲線は対数正規分布型を示し、暴露が一回あるいは短期間であったことが示唆された。
 感染時期は1月の後半の2週間である確率が高い。従業員の確定発症率は5.4%である。発症率が最も高かったのが食肉加工場(8~10%)とパッケージ作業場(41%)であった。と畜場では感染が観察されていない。幾つかの潜在的感染源が検討された。
 感染している場合にその細菌負荷が非常に高いことが知られている胎仔や胎盤への暴露が感染源として有力であるとされた。2009年1月29日に工場の中庭に駐車していた輸送車両の中での胎仔血液バッグの破損事故が最も信憑性の高い感染源と考えられている。細菌伝播経路は通常はエアロゾルである。今回の集団感染経路はまだ確定した訳ではないが、汚染された床や資機材を高圧洗浄した時に発生した噴霧によるものであれば、患者がQ熱リスクに暴露することが殆どない作業場で経気道感染したとの説明がつく。

報告書(26ページ)は下記URLで入手可能:
http://www.invs.sante.fr/publications/2010/fievre_q_maine_loire/rapport_fievreQ_maine_et_loire.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/publications/2010/fievre_q_maine_loire/index.html