食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03190480325 |
タイトル | 米国衛生研究所(NIH)、論文紹介:農薬アトラジンは雄ラットに前立腺炎を発症させ春期発動を遅らせる |
資料日付 | 2010年8月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国衛生研究所(NIH)は、農薬アトラジンは雄ラットに前立腺炎を発症させ春期発動を遅らせるとの見出しで、Reproductive Toxicology誌(Volume 30 , Issue 4)に掲載された論文を紹介している。概要は以下のとおり。 アトラジンはとうもろこしやサトウキビの雑草対策に広く用いられる農薬であるが、最近の研究で、胎内で低用量のアトラジンに暴露した雄ラットは前立腺炎を起こしやすく、春期発動が遅れることが示された。出産の5日前から母ラットにアトラジンの混合物を与えたが、用量は飲料水の水源における規制濃度並みであった(飲料水中のアトラジン汚染許容濃度は3ppb)。(訳注:許容量3ppbは原文のまま。次の文中の投与量ppmとは単位が異なっている。)母ラットに与えた用量は0.09(2.5ppm)、0.87又は8.73mg/kg/体重であった。 前立腺炎の発生率は対照群の48%に対し、暴露群では81%であった。炎症の程度は用量に応じて増大した。春期発動も暴露群では遅れがみられた。 本研究の著者らは「これほどの低濃度でこのような結果が出るとは予想していなかった。注目すべきことに、前立腺炎は経時的に減少しており、影響が永続的ではないことを示唆している。乳腺や前立腺組織は、とりわけアトラジンやその代謝物の影響に敏感であるとみられ、影響は暴露時に胎児が発達期にあったことによるものと考えられる」と述べている。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国衛生研究所(NIH) |
情報源(報道) | 米国衛生研究所(NIH) |
URL | http://www.nih.gov/news/health/aug2010/niehs-24.htm |