食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03160250149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分シプロジニルの生鮮レンズ豆に対する残留基準値の修正に関する理由を付した意見書を公表 |
資料日付 | 2010年3月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月10日、農薬有効成分シプロジニル(Cyprodinil)の生鮮レンズ豆に対する残留基準値の修正に関する理由を付した意見書(2010年3月8日付け)を公表した。概要は以下のとおり。 1. フランスにおける当該成分の意図された使用に適応するため、生鮮レンズ豆に対する既存基準値の上方修正(定量限界の0.05→0.1mg/kg)が申請された。EFSAは、フランス作成の評価報告書(evaluation report)、評価報告書素案(Draft Assessment Report)及びピアレビューで確定したEFSAの結論に基づき、以下の結論を出した。 2. シプロジニルの毒性学的プロファイルがピアレビューの枠組みで調べられ、一日摂取許容量(ADI)を0.03mg/kg 体重/日と結論づけるデータは十分であった。当該成分の急性毒性は低いため、急性参照用量(ARfD)は不要と考えられた。 3. ピアレビューで3種類の作物類(根菜及び茎菜類、果実及び果菜類、穀類)について植物中における当該成分の代謝が評価され、親化合物のシプロジニルのみが規制対象及びリスク評価のための残留物定義として提案された。生鮮レンズ豆は家畜用飼料品目として使用されないことを考慮し、本申請の審査の枠組みでは、動物由来食品中の残留物について評価しなかった。 4. EFSAの残留農薬摂取量の算出モデル(PRIMo)に組み込まれた欧州のいずれの食習慣においても消費者の長期摂取による懸念は確認されない。推定総摂取量はADIの16.5~97.4%の範囲であった。慢性暴露の増加要因は、ワイン及び生食用ぶどうの基準値であった。当該成分の消費者暴露量に対する生鮮レンズ豆の寄与はわずかな量で、ADIの最大0.010%(ドイツ小児の食事)であった。当該成分のARfDは設定されていないため、消費者の急性暴露評価は行われなかった。 5. したがって、生鮮レンズ豆に対するシプロジニルの基準値案は毒性学的参照値の超過を引き起こさないため、当該基準値案は容認できるとEFSAは結論づける。EFSAは、規制対象の残留物定義をシプロジニルとして、基準値案(生鮮レンズ豆:0.2mg/kg)を勧告した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1529.pdf |