食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03150860314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、情報提供「スプラウト及び調理済みミックスサラダの病原微生物汚染」を公表 |
資料日付 | 2010年6月17日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、情報提供「スプラウト及び調理済みミックスサラダの病原微生物汚染」(2010年6月16日付)を公表した。概要は以下のとおり。 生鮮スプラウト及び、数日前にカット、洗浄、包装された調理済みミックスサラダは腐敗しやすい食品である。それらは冷蔵されても、微生物による腐敗が急速に進行する可能性があり、リステリア、サルモネラ属菌、病原性大腸菌、ノロウイルス、E型肝炎ウイルスなどの病原微生物汚染の危険がある。 BfRは、スプラウト及び調理済みミックスサラダの微生物汚染について調査した。2009年は、店頭のパック入り生鮮スプラウト59サンプルを調査した。結果、パック入り製品中で細菌は数日間(10℃で保存)に急増し、消費期限時には細菌数が平均(average microbial load)を上回ることが示された。2008年は、店頭の調理済みミックスサラダ133サンプルのリステリア汚染を調査し、5%(特にキャベツ入りサラダ)からListeria monocytogenesが検出された。 サラダ菜やキャベツの葉には天然に病原微生物に対する防御機構が備わっているが、カットされるとそれが破壊される。カット面に漏出した細胞液は、病原微生物を誘引する。さらに、プラスチックパック内の湿気は微生物の増殖に適している。科学文献には、スプラウト及び調理済みミックスサラダの微生物汚染の原因が多数あげられている。栽培及び収穫段階での堆肥や汚染水の散布による汚染、加工時の不衛生(洗浄水汚染、冷却不備など)による増殖、家畜を介するフードチェーンの汚染、環境に遍在する微生物による汚染など。又、病原微生物が植物の表面に付着している場合があり(特にキャベツ)、それが植物組織に侵入する可能性もある。植物細胞内で病原微生物がどの程度増殖するかは、科学的に未だ解明されていない。ただし植物細胞内での増殖速度は動物細胞内より遅いことは確かである。特殊容器でのスプラウトの栽培においても病原微生物の増殖が助長されるので、洗浄工程に留意しなければならない。 BfRは消費者に、スプラウトやパック入りミックスサラダは摂取前に、病原微生物を減らすためよく洗うよう助言する。なおドイツでは、野菜の摂取による食中毒は、動物性食品(特に家きん肉あるいは豚肉)の摂取による食中毒に比べ少ない。 本情報の概要の英語版は以下のURLから入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cm/245/high_microbial_load_in_sprouts_and_ready_to_eat_salad_mixtures.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/208/hohe_keimbelastung_in_sprossen_und_kuechenfertigen_salatmischungen.pdf |