食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03150400149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬ピラクロストロビンのトマト、ナス、アーティチョーク、根セロリにおける既存残留基準値の改訂に関する理由付き意見書(5月28日付け)を公表 |
資料日付 | 2010年6月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月7日、農薬ピラクロストロビンのトマト、ナス、アーティチョーク、根セロリにおける既存残留基準値(MRL)の改訂に関する理由付き意見書(5月28日付け)を公表した。 EFSAに、農薬ピラクロストロビンのトマト(0.2mg/kg→0.3 mg/kg)、ナス(0.2mg/kg→0.3mg/kg)、根セロリ(0.02mg/kg→0.3mg/kg)、アーティチョーク(0.02mg/kg→2mg/kg)における既存MRLの改定が提案された。 ピラクロストロビンの毒性プロフィールはピアレビューにより検討され、データは一日摂取許容量(ADI)0.03mg/kg体重/日及び急性参照用量(ARfD)0.03mg/kg体重を結論づけるには、十分である。 消費者リスク評価は農薬摂取量のEFSAの残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo)改訂2を用いた。慢性暴露評価には、既存MRL及び当該作物の作物残留試験から得られたSTMR値を用いた。別のいくつかの作物では、暴露推計を精緻化する残留農薬濃度中央値(supervised trials median residue: STMR)が得られた。急性暴露評価は当該作物についてのみ行われ、作物残留試験から得られたHighest residue(HR値)を暴露推計のインプット値とした。その上で暴露推計をピラクロストロビンの毒性参照値と比較した。 EFSAのPRIMoに組み込まれた欧州のいずれの国の食習慣でも、消費者長期摂取懸念は確認できなかった。総推定摂取量は最大でADIの33.4%であった。個別の当該作物の総摂取量(ADIの%として表示された)への寄与は低かった:根セロリで≦0.033%(アイルランドの成人の食事):トマトで1.03%(WHO Cluster diet B)、ナスで0.097%(WHO Cluster diet B)、アーティチョークで0.15%(WHO Cluster B)。 当該作物による短期消費者摂取懸念は確認できなかった。最も高い消費者暴露はアーティチョーク(ARfDの96.4%)で、ついでトマト(ARfDの50.4%)、根セロリ(ARfDの24.0%)、ナス(ARfDの21.7%)であった。 以上から、EFSAはトマト、ナス、アーティチョーク、根セロリに対する意図した用途でのピラクロストロビンの使用は、急性並びに慢性消費者健康懸念が確認されなかったことから容認できると結論づけた。 EFSAのMRLの改訂勧告は以下のとおり。 根セロリ 0.02mg/kg→0.3mg/kg トマト 0.2mg/kg→0.3 mg/kg ナス 0.2mg/kg→0.3 mg/kg アーティチョーク 0.02mg/kg→2mg/kg |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/s1630.pdf |