食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03150330149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ベンタゾンのスィートコーンへの既存残留基準値(MRL)の改訂に関する理由付き意見書を公表 |
資料日付 | 2010年5月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は5月7日、ベンタゾンのスィートコーンへの既存残留基準値(MRL)の改訂に関する理由付き意見書(5月5日採択)を公表した。 EC規則No.396/2005によりフランスはベンタゾンのスィートコーンに対する既存MRLの改訂申請を受けた。当該成分のフランスでの意図された使用に適応するためMRLの改訂が提案され、評価担当加盟国(EMS)フランスは評価報告書案を作成しEUに提出、2010年1月6日にEFSAに転送された。 ベンタゾンの毒性プロフィールは指令91/414/EECのピアレビューにより検討され、0.1mg/kg体重/日の一日許容摂取量(ADI)及び0.25mg/kg体重の急性参照用量(ARfD)が得られた。 植物中の残留ベンタゾンの代謝は、穀類、根・塊茎野菜、豆類及び油料種子の3つの作物分野で解明されている。ピアレビューは代謝データは全般的なリスク評価の提案に十分で、農産物の施行残留物定義は”ベンタゾン同等物として出現するベンタゾン及び6-ヒドロキシと8-ヒドロキシベンタゾンの複合体の合計”と結論づけた。EFSAはとうもろこし(スィートコーン)中のベンタゾンの代謝パターンは十分に検討されており更なる研究は不要と結論づけた。 管理試験による残留値データでは、フランスでの意図された用途には0.3mg/kgのMRLが必要とされることが示された。 EFSAの残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo)改訂2おいて暴露評価が実施された。長期暴露推定では既存MRLと同様に管理試験による残留農薬濃度中央値(supervised trials median residue: STMR)を用いた。急性暴露評価はスィートコーンのみで実施され、残留試験より得られた関連Highest residue(HR値)を急性暴露評価の入力値とした。算出された暴露量をベンタゾンの毒性参照値と比較した。 欧州のいずれの国の食習慣においても長期摂取の懸念は確認されなかった。推定総摂取量は最大でADIの4.6%であった。スィートコーンの残留値の総暴露量への寄与はわずかであった(アイルランドの成人の食事で最大ADIの0.007%)。 スィートコーン摂取による短期の健康への懸念は特定できなかった(ARfDの6.2%)。 ベンタゾンのスィートコーンに対する意図された使用は、急性或いは慢性の健康懸念が確認できなかったため受容できると結論でけた。 MRLは以下のように改定される。 0.1 mg/kg → 0.3 mg/kg |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1617.pdf |