食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03141050149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、動物用飼料中のブタクサ属植物の種子の存在に係る公衆衛生、動物衛生又は環境への影響に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2010年6月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月10日、動物用飼料中のブタクサ属植物の種子の存在に係るヒトの健康、動物衛生又は環境への影響に関する科学的意見書(CONTAM、PLH、NDAの各パネルがそれぞれ2010年3月19日、5月31日、6月4日に採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 欧州委員会(EC)が、(1)EU域内におけるブタクサ属の分布拡大に係る公衆衛生、動物衛生又は環境への影響、並びに、(2)ブタクサ属分散の飼料原料(特に鳥類餌料)への重要性についてEFSAに科学的意見の提供を求めた。ブタクサ属(キク科)は、世界中に分布している。ブタクサ(英語の一般名ragweed)は、欧州南東部の数ヵ所に高密度で定着している。ブタクサ属は、その原産地及び侵入地域いずれにおいても、花粉アレルゲン性のため公衆衛生上の懸念である。 2. 当該植物の花粉の吸入によって、軽度の皮膚アレルギー及び食物アレルギーを伴う鼻結膜炎及びぜんそくを引き起こすと科学パネル(NDA)は結論づけた。ブタクサは、アレルギー患者を食物アレルゲンを含むほかのアレルゲンへ交差感作する可能性がある。動物に対するブタクサのアレルギー誘発性を示すある程度の科学的根拠がある。 3. EU域内におけるブタクサ属の分布拡大による環境影響に関して、ブタクサ属が植物種の絶滅を引き起こす直接的な科学的根拠はないと科学パネル(PLH)は結論づけた。しかし、ブタクサが環境的に脆弱な一部の生息地において侵入性が高くなる可能性があり、かつ、種の多様性の低下に関連付けられる可能性を示すいくつかの徴候があるため、さらに生態学的研究が必要である。 4. 科学パネル(CONTAM)は、ブタクサの分散に関して、動物用飼料(特に鳥類餌料)の相対的重要性に焦点をあてて検討した。ブタクサの種子は、飼料を汚染する可能性がある。しかし、家畜用に配合される動物用飼料原料は念入りに加工される。この加工によってブタクサの種子は粉砕され、したがってブタクサの分散に対する配合飼料の寄与は無視できるものと考えられる。鳥類餌料は、著しい量のブタクサの種子をよく含有し、未加工のままになっている。しがたって、鳥類餌料は、以前はブタクサに侵食されていなかった新しい地域にブタクサを持ち込む重要な役割を果たしているとみられる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1566.pdf |