食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03140450330 |
タイトル | 英国健康保護局(HPA)、サーレイ州の農場で発生した腸管出血性大腸菌O157の集団感染に関する独立調査チームの報告書発表を歓迎 |
資料日付 | 2010年6月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国健康保護局(HPA)は6月15日、昨年夏にサーレイ(Surrey)州のGodstone農場を訪問した児童らに発生した腸管出血性大腸菌O157の集団感染についてHPA委託の独立調査チーム(ロンドン大学George Griffin教授主宰)が作成した報告書を歓迎するプレスリリースを公表した。 HPAは、同集団感染の発生後にGriffin教授及び調査チームに対し、アウトブレイクを引き起こした要因及び事後処理に関する調査を依頼した。調査の目的は、集団感染の経緯について分析し、農場の訪問者が腸管出血性大腸菌O157に感染するリスクを軽減するための答申を行い、また将来の感染症発生への対応を改善することにあった。 HPAのJutin McCracken局長は、HPAに関連した報告書の答申については直ちに措置を取り、また他の答申の実施方法については業界、地方当局、健康・安全局及び他の政府機関と密接な協力を行うことを言明した。 報告書の主要項目は以下のとおり。 Part A: 背景 第1章: 腸管出血性大腸菌O157 第2章: 腸管出血性大腸菌に対する標準公衆衛生手続き 第3章: オープン ファーム(Open Farms) 第4章: オープン ファームに対する規制枠組み Part B: 集団感染 (Outbreak) 第5章: 集団感染 第6章: 親の意見 Part C: 集団感染の管理 第7章: 集団感染の管理及び規制 Part D: リスク軽減の課題 第8章: リスク評価及び管理 第9章: 課題への対応 Part E: 結論及び答申 答申の上位6項目は以下のとおり。 1. 農場事業者は、公共エリアの設計及びデザインにおいて訪問客が動物の糞便と接触するのを最小限に抑えるか排除するようにすべきである。 2. 農場でのアトラクションで子供達に動物と接触させる親や保護者に対し、潜在的な感染リスクについて意識を向上させる必要がある。 3. 腸管出血性大腸菌O157のリスクを「低い」とすることについては再評価されるべきである。その発生確率は低いかも知れないが、しかしその影響は大きく、結果は非常に厳しくなる可能性がある。 4. オープン ファーム業界に対する公認実施規則(Approved Code of Practice: ACoP)が策定されるべきである。関係当局と業界の代表が密接な協議を行い、公認制度の設置に関する業界のイニシアチブを支援すべきである。 5. 規制機関は、オープン ファーム規制に関する役割、責任及び関係を明確にし、協力して業務を遂行する方法を探究する必要がある。 6. 腸管出血性大腸菌O157の迅速な診断法、また重症合併症発症の可能性がある子供達の識別及び治療について臨床医を手助けするための研究が継続されるべきである。また、動物による微生物の感染を阻止もしくは限定するための研究も行われるべきである。 調査チームの報告書全文(PDF 252ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.griffininvestigation.org.uk/report/full_report.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国健康保護局(HPA) |
情報源(報道) | 英国健康保護局(HPA) |
URL | http://www.hpa.org.uk/NewsCentre/NationalPressReleases/2010PressReleases/100615Griffinreport/ |