食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03130780149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、害虫抵抗性及び除草剤耐性遺伝子組換え(GM)とうもろこしBt11 x MIR604の食品・飼料用途、輸入及び加工用の販売申請に関する科学的意見書を公表
資料日付 2010年5月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月18日、害虫抵抗性及び除草剤耐性遺伝子組換え(GM)とうもろこしBt11 x MIR604の食品・飼料用途、輸入及び加工用の販売申請に関する科学的意見書(2010年4月29日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 本科学的意見書は、害虫抵抗性及び除草剤耐性遺伝子組換え(GM)とうもろこしBt11 x MIR604の食品・飼料用途、輸入及び加工用の販売に係るリスクアセスメントの評価について報告する。従来の交配法を用いて、各単一同系統からBt11 x MIR604を作出した。
2. 各単一同系統の挿入断片の構造及び表現型がともに当該スタック品種において維持された。Bt11xMIR604におけるCry1Ab、PAT、mCry3A及びPMIタンパク質の発現レベルは、各単一同系統の発現レベルと同等であると立証された。成分組成特性、表現型特性及び農学的特性の比較分析によって、鱗翅目及び鞘翅目の特定の標的有害生物に対する抵抗性、並びに、グルホシネートアンモニウム除草剤耐性を付与する新規発現タンパク質を除き、Bt11 x MIR604の対応する従来品種との同等性が示された。
3. 安全性評価では、Bt11 x MIR604の毒性及びアレルギー誘発性の可能性に関する懸念は確認されなかった。EU域内における栽培を除くBt11 x MIR604の意図された用途を考慮して、Bt11 x MIR604の栽培に関連した環境影響の可能性に関する科学的評価は不要とした。輸送及び加工中において繁殖可能なBt11 x MIR604の種子が環境中に偶発的に放出された場合、グルホシネートアンモニウム除草剤が存在する環境下を除き、野生化したトウモロコシ植物が定着または生存する可能性が増加する徴候はない。組換えDNAが、環境中の細菌又はヒト及び動物の消化管内の細菌のゲノムに移行し、定着する可能性は極めて低い。
4. 結論として、(1)Bt11 x MIR604に関する利用可能な知見は、加盟国が提起した科学的意見に対処し、(2)本申請で評価されたBt11 x MIR604は、意図された用途において、ヒトの健康、動物衛生及び環境に対する影響の可能性に関して、対応する従来品種及びその他の適切な比較対象と同等に安全であるとEFSAの科学パネル(GMO)は考える。Bt11 x MIR604は、意図された用途において、ヒトの健康、動物衛生及び環境に対して悪影響を及ぼす可能性は低いと当該パネルは結論づける。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.12/2010(2010.06.02)化学物質p6~7
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2010/foodinfo201012c.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1614.pdf