食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03130550361 |
タイトル | 台湾行政院衛生署、ボツリヌス菌によると疑われる食中毒事例を公表 |
資料日付 | 2010年5月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 台湾行政院衛生署は、ボツリヌス食中毒と疑われる患者が新たに報告された旨公表した。 1. 5月21日付(22日に更新) 台湾行政院衛生署は、5月から10月にかけて台湾では食中毒が多発する時期となるため、食品安全に注意し、ボツリヌス食中毒を防ぐために冷蔵保存及び十分な加熱調理をするよう市民に注意喚起すると同時に、以下の内容を公表した。 (1)5月に入り、血清学的検査でボツリヌス毒素による中毒と確認された事例が2例ある。患者2人は入院治療を受けており、挿管されているため話すことができず、家族や友人も患者の飲食歴が分からないため、現在のところ、喫食した可能性のある食品を確認することができない。 (2)5月20日、ボツリヌス食中毒と疑われる2人の患者がいるとの報告を受けた。初期調査の結果、真空包装された大豆製品と恐らく関連性がある。原因食品と疑われる製品を製造している工場を食品薬物管理局が衛生局と合同で調査したところ、工場がGHP(適正衛生規範)に適合していない、要冷蔵食品であるにも関わらず流通販売過程において冷蔵保存していない、表示されている製造年月日が正しくない等の事実が明らかになった。工場がGHPに適合しておらず、表示も間違っていることから、事業者は自主的に関連製品を店頭から撤去した。現在、製造を停止しており、今後、衛生局の指導の下、GHPに適合すれば製造を再開できる。 http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&now_fod_list_no=10979&level_no=2&doc_no=75891 原因食品の疑いがある製品(「五香豆干」)の写真は以下のURLから入手可能。 http://www.doh.gov.tw/ufile/doc/%e9%99%84%e4%bb%b6%e4%b8%89%e3%80%81%e9%99%84%e5%9c%96.doc 2. 5月22日付け 行政院衛生署は20日に報告を受けたボツリヌス食中毒と疑われる事例について以下の内容を公表した。 (1)調査により、患者が喫食したとみられる食品は、真空包装された「素肚」、「五香豆干」、「素三層肉」であることが明らかになった(※訳注:「素肚」、「素三層肉」は大豆製の人工肉の一種(ベジタリアンフード)、「五香豆干」は豆腐を強く圧縮して水分を絞ったもの、豆腐干) (2)食品薬物管理局が台北県及び桃園県の衛生局に当該製品について調査を要請したところ、「素肚」、「五香豆干」は帝王食品企業社(廖心蘭)が販売しているもので、正祥食品が製造を請け負っていた。正祥食品は4月14日に桃園県政府衛生局により、業務停止処分を受けている。桃園県政府衛生局は、帝王食品の製品が7ヶ所で販売されており、「素肚」262パック、「五香豆干」7パックが店頭から撤去されたことを確認した。また、帝王食品への立入検査において、製造年月日が正しく表記されていない「五香豆干」が7パック見つかった(製造年月日が2010年7月1日となっている)。 (3)「素三層肉」は、台北県の四季齋食品有限公司が、桃園県の毎一天調理食品有限公司に製造を委託している。桃園県政府衛生局が毎一天調理食品有限公司の工場の立入検査を行ったところ、当該製品は既になく、食品衛生法違反となる事例は見つからなかった。 四季齋食品有限公司については、台北県政府衛生局が22日に検査を行い、在庫20パックが確認された。事業者及び小売販売事業者は販売を一時的に停止するよう要請されている。 http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&now_fod_list_no=10979&level_no=2&doc_no=75892 3. 5月23日付 行政院衛生署は、ボツリヌス食中毒と疑われる事例の発生を受け、食品薬物管理局が原因食品と疑われる3検体(真空包装された大豆製品:「素肚」、「五香豆干」、「素三層肉」)を検査したところ、いずれの検体からもボツリヌス毒素は検出されなかった旨公表した。 また、4月に発生した苗栗県の嫁と姑のボツリヌス食中毒(2例目)と、今回のボツリヌス中毒の共通点として、ともに正祥食品が製造した真空パックの食品を喫食していることを挙げた。正祥食品は作業環境が規定に適合していないとの理由で、桃園県政府衛生局から4月14日に業務停止命令を受けており、現在までに当該製品を2 ,270パック回収している。資料によると、正祥食品の製造受注先は帝王食品企業社のみである。 http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&now_fod_list_no=10979&level_no=2&doc_no=75894 検査結果は以下のURLから入手可能。 http://www.doh.gov.tw/ufile/doc/20100523-%e6%96%b0%e8%81%9e%e9%99%84%e4%bb%b6-%e6%aa%a2%e9%a9%97%e7%b5%90%e6%9e%9c.doc 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.12/2010(2010.06.02)微生物p23 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/ |
地域 | アジア |
国・地方 | 台湾 |
情報源(公的機関) | 台湾行政院衛生署 |
情報源(報道) | 台湾行政院衛生署 |
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