食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03130480330 |
タイトル | 英国健康保護局(HPA)、食中毒及び感染症情報(Health Protection Report)第4巻21号を公表 |
資料日付 | 2010年5月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国健康保護局(HPA)は5月28日、食中毒及び感染症情報(Health Protection Report)第4巻21号を公表した。今号の主要掲載事項としては、2009年8月以降3件目となるハチミツ摂取に関連した生後15週の乳児に発生したボツリヌス症について概説している。概要は以下のとおり。 最近、ハチミツの摂取と関連した生後15週の乳児ボツリヌス症感染が確認された。このボツリヌス症例は、2009年8月以降HPAに報告されたハチミツ摂取に関連したものとして3件目であり、1才未満の乳児にハチミツを与えないようにとの助言が守られていない懸念を提起している。 乳児ボツリヌス症は、英国では稀な疾病であり、2008年末までに8症例のみが報告されている。同疾病は、1才未満の乳児がボツリヌス菌(C. botulinum)の芽胞を摂取することで発症する。乳児は腸内細菌叢が未熟なために、腸管において芽胞が発芽し毒素を産生する可能性がある。 2009年には8月と9月にイングランド及びスコットランドで乳児ボツリヌス症が2件発生している。これら両症例とも乳児にハチミツが与えられた経緯があった。2番目の症例では、糞便サンプルから分離されたボツリヌス菌と同種類の菌が乳児が摂取したハチミツから検出された。今年の5月中旬、ハチミツ摂取関連の3番目の乳児ボツリヌス症例が報告された。5月15日、生後15週の男児が無気力、神経過敏、哺乳不良、便秘などの症状を示して地域病院に収容された。 乳児ボツリヌス症は、英国では稀な疾病であり、1年以内に3症例が報告されていることは異常である。これら全ての症例では乳児ボツリヌス症の主な食事リスク要因であるハチミツの摂取歴があった。当該症例のリスクを軽減するために、保護者が1才未満の乳児にハチミツを与えないようにするとの助言を守ることは重要である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国健康保護局(HPA) |
情報源(報道) | 英国健康保護局(HPA) |
URL | http://www.hpa.org.uk/hpr/archives/2010/hpr2110.pdf |