食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03130420110
タイトル カナダ保健省(Health Canada)、カナダで市販されている缶詰中のビスフェノールA(BPA)に関する調査結果
資料日付 2010年6月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省(Health Canada)は6月1日、カナダで市販されている缶詰中のビスフェノールA(BPA)に関する調査結果を公表した。
 今回の調査は、2009年4月、オタワの食料品店で購入した市販の缶詰78製品を対象に行われた。これらの製品は国産だけではなく輸入品も含み、内訳としてはパスタ缶が1製品、7ブランドの野菜缶が15製品、4ブランドのトマトペースト缶が6製品、5ブランドのスープ缶が41製品、4ブランドのツナ缶が15製品であった。また、41製品のスープ缶のうち、29製品は濃縮タイプ、12製品は非濃縮タイプであった。
 調査の結果、BPAはほとんど全ての缶詰から検出されたが、1製品(トマトペースト)のみ測定上の検出限界(MDL:0.6ng/g)を下回っていた。ツナ缶のBPA含有量が最も高く、平均で137ng/g、最高で534ng/gであった。二番目にスープ缶のBPA含有量が高く、濃縮タイプは非濃縮タイプよりも含有量がかなり高くなっており、濃縮タイプのBPA含有量は平均で52ng/g、最高で94ng/g、非濃縮タイプのBPA含有量は平均で15ng/g、最高で34ng/gであった。トマトペースト缶のBPA含有量はかなり低く、平均で1.1ng/g、最高で2.1ng/gとなった一方、カットトマト缶のBPA含有量は、平均で9.3ng/g、最高で23ng/gであった。
 平均して、今回のサンプルから検出されたBPA含有量は過去の調査結果と一致しており、健康に影響を及ぼすことはないと考えられる。
 カナダ保健省は、今後とも食品パッケージ業界と協調して食品へのBPA溶出に影響を及ぼす要因を特定し、ヒトへのBPA暴露を可能な限り減らすことを目標にしている。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省(Health Canada)
URL http://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/pubs/securit/bpa_survey-enquete-can-con-eng.php