食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03120620188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、ビスフェノールA(BPA)暴露が危険な期間等に関する補足意見を提出
資料日付 2010年3月18日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、ビスフェノールA(BPA)に関する2010年1月29日付AFSSA意見書について、保健総局(DGS)からBPA暴露が危険な期間、諸外国の研究動向、BPA代替物質について補足説明を求められ、2010年3月2日付けで現状を明らかにした意見書補足を提出した。
 神経系及び生殖系発達段階は子宮内暴露(妊娠女性経由)から生後3歳に及んでおり、これがBPA暴露の危険な期間となる。
 国際基準に準拠して周産期(妊娠期と離乳までの授乳期)のげっ歯類にBPAを投与した毒性試験は今日まで消費者が暴露する用量で健康リスクを表出したものはない。
 AFSSAは耐容一日摂取量(TDI)未満の用量で観察されるヒトの健康影響を把握するために保健機関の国際ネットワークと共に鑑定作業を継続している。
 フランス国民のBPA暴露評価調査が終了したら主な暴露源が同定され、殊に、ポリカーボネート製哺乳瓶、乳児用調整粉乳、乳幼児用瓶詰め食品及び母乳の乳児に対する暴露量を、また缶詰食品、缶入り飲料などの妊娠女性や授乳期の女性に対する暴露量を設定できる。
 乳児の母親(妊娠期及び授乳期)からの暴露と哺乳瓶、乳児用調整粉乳、赤ちゃん用容器入り食品からの暴露といった周産期におけるそれぞれの役割が明らかできるであろう。
 BPAの代替品には、例として2000年に(欧州委員会)食品科学委員会(SCF)によりビスフェノールS(BPS:ポリカーボネート製哺乳瓶の代替品として使用され始めたポリエーテルスルホンのモノマー)が、4件の毒性試験のみで評価されている。AFSSAは欧州市場に出回っている代替品の再評価について速やかに検討すべきであると考えている。
 代替品によってBPAに対するヒト特に妊娠女性や新生児の暴露を低減するために、AFSSAはBPA代替候補製品の綿密なリスク評価プロセスが重要であることを指摘する。この評価プロセスは欧州法規の一環をなしており、そのためには先に認可されたモノマーを現在の科学的知見に基づいて再評価することが適切であろう。
 本意見書の概要の英語版は以下のURLから入手可能。
http://www.afssa.fr/Documents/MCDA2010sa0040EN.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
URL http://www.afssa.fr/Documents/MCDA2010sa0040.pdf