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資料管理ID syu03111070294
タイトル WHO西太平洋地域事務局、鳥インフルエンザ(AI)H5N1亜型ウイルスの脅威に関するプレスリリースを公表
資料日付 2010年3月24日
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概要(記事)  WHO西太平洋地域事務局は3月24日、鳥インフルエンザ(AI)H5N1亜型ウイルスが依然としてヒトの健康に対し脅威となっているとするプレスリリースを公表した。概要は下記のとおり。
 2010年3月24日までの時点において、ヒトのH5N1感染症例は7人の死者を含む21症例が報告されている。エジプトで16例(死亡5例を含む)、ベトナムで4例(死亡1例を含む)、インドネシアで死亡1例が発生している。また、家きんや野鳥におけるAIの発生がバングラデシュ、ブータン、カンボジア、インド、イスラエル、ミャンマー、ネパール、ベトナムなどの諸国で報告された。H5N1は、エジプト及び一部の東南アジア諸国で風土病化したとみなされている。
 家きんにおけるH5N1亜型ウイルスの存在は、以下の2つの面で健康リスクを及ぼす。第一に、地方の住民及び農業従事者など鳥と直接に接触する人々を、時として致命的な疾病に感染するリスクにさらす。第二として、同ウイルスは、他のインフルエンザウイルスとの「再集合」のプロセスを経て、全く新しい株を産生する可能性がある。
 感染症サーベイランス・対応に関する地域アドバイサーのDr. Takeshi Kasaiは、H5N1ウイルスが他のインフルエンザ株と混合するリスクは恒常的に存在するとしている。同氏は、インフルエンザのウイルスが予測不可能であり、WHOとしてはパートナーと協力し、H5N1亜型ウイルスが風土病化している地域においてウイルス行動の変化を見分けるサーベイランスシステムを整備し、リスク及び予防対策に関する意識を高め、また大発生に対し迅速に対応する能力の構築に取組んでいると述べた。
 WHOは、一般に向けて、感染源との接触を避け(例:家きんを戸外で飼育する、死んだ鳥を埋める)、また適正食品衛生規範を守り(手洗いの励行、病鳥を買ったり摂取せず、鳥の処理を台所や食事の場所から離れた場所で行う)、H5N1感染から自分自身を護るよう助言している。
 世界的には、ヒトへの感染は2006年に115例(死亡79例)とピークに達し、以後減少を続け、昨年には73例(死亡32例)が報告された。ヒトの感染症例の致死率は約59%となっている。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.wpro.who.int/media_centre/press_releases/pr_20100324.htm