食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03110330149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのブラウンFK (E 154)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2010年4月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月21日、食品添加物としてのブラウンFK (E 154)の再評価に関する科学的意見書(2010年3月10日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 科学パネル(ANS)は、ブラウンFKの安全性を再評価した科学的意見を提示する。ブラウンFKは、塩蔵・薫製ニシンにのみ最大濃度20mg/kgで使用を許可された食用着色料であり、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)及びEUの食品科学委員会(SCF)によって1983年に評価されている。SCFは一日摂取許容量(ADI)を0.15mg/kg体重/日に設定した。JECFAは、毒性学的データが不十分であると考えられたため、1987年の直近の評価でブラウンFKの暫定ADIの0.075mg/kg体重/日を取り下げた。
2. 当該パネルに新たに提出された書類はなく、(1)従前の評価、(2)従前の評価以降に利用可能になった追加文献、(3)データ公募後に利用可能になったデータを当該パネルの評価の基礎として用いた。当該パネルは、欧州の小児に予見される食事経由のブラウンFKの精査した暴露量を平均で0.03~0.07mg/kg体重/日の範囲、95パーセンタイルで0.03~0.14 mg/kg体重/日の範囲と算出した。成人集団に予見される食事経由の暴露量は、平均で0.002~0.07mg/kg体重/日、95パーセンタイルでは0.007~0.14mg/kg体重/日であった。
3. 当該パネルは、ラットを用いた慢性毒性試験及び発がん性試験で報告された無毒性量(NOAEL)の不確実性に留意した。また、後者の発がん性試験においてブラウンFK投与に相関性のある変化が最大用量レベルで生じたこと、並びに、JECFAが報告した低用量群の組織病理学的検査が行われていないことに当該パネルは留意した。当該パネルは、JECFAと同様に、当該検査を行うべきであったと考えた。従って、ブラウンFKに関する利用可能な毒性データに欠陥があることを考慮すれば、当該着色料の安全性に関して結論を下せないと当該パネルは考える。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報

 No.10/2010(2010.05.07)(化学物質) p4
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1535.pdf