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資料管理ID syu03110100343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、機関誌週刊疫学報告第13号でフランス領ギアナの砂金採掘による水銀公害の疫学報告書を発表
資料日付 2010年4月14日
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概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は2010年4月13日発行の機関誌週刊疫学報告第13号で、フランス領ギアナ(南米大西洋沿岸ブラジル北部と国境を接する地帯)で砂金採掘によって発生した水銀公害の疫学報告書を発表した。
 1994~2005年にギアナ住民の水銀暴露及び最も暴露した住民の経年変化を追跡するため、無作為抽出による横断疫学研究を実施した。ギアナ集落の殆どにおいて水銀暴露は高くはなかった。しかし、調査ではアメリカ先住民が水銀に過剰に暴露していることを明らかにし、この暴露源が非常に汚染された魚を食べる食生活にあることが確認された。
 調査で最も体内蓄積レベルが高かったマリパスラ河上流のオー・マロニ地方のアメリカインディアンでは、平均毛髪水銀濃度は1997年の10.6μg/gから2005年には12.2μg/gに達した。1997年で出産可能年齢(15~45歳)の女性の57%及び7歳未満の子供の51%はWHOの推奨基準値を超えていた。10μg/gの基準値を超える集団は成人で1997年の64%から2005年には84%になった。
 ギアナのアメリカインディアンの子供について実施された精神運動発達に関する調査、運動協調評価テスト及び視覚空間認知能力テストは水銀の体内蓄積濃度10~20 μg/gの水銀暴露で軽度のパフォーマンス低下を示した。
 10年来暴露状況が徐々に悪化しているだけに、臨床症状が発現を回避するために遅滞なく対策を実施すべきである。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/beh/2010/13/beh_13_2010.pdf